未来から来た投げる預言者・桑田真澄~バック・トゥ・ザ・マストラダムス
予言壱「王さんのサイン色紙」
「若いのは常識になってきたけど、みんなジョギングパンツをはいてる。これ、オレが流行らせたんですからね。あの白いデカパンて、カッコ悪いでしょ。だから、オレが柄の入ったジョギングパンツにしたら、みんなマネしてね」
ってもはや全人類が興味ない北尾光司発言は置いといて、PL学園3年生の桑田はドラフト直後に『週刊ポスト』の海老沢泰久との対談で巨人から指名された喜びを語っている。
「うれしかったです。僕は誰にもいわなかったけど、夏の大会が終わってから三カ月、毎日ずっと祈ってましたから。それ(祈る場所)は、寮への帰り道とは違うんですけどね。だけど、ひとりだけ外れて、パーッといって、行きも帰りも……。みんなが何しに行くんやと聞いても黙ってました」
一見、謎めいた桑田の行動や言葉には必ず理由がある。しかも、周囲があとになって「あの時の……」と気付くパターンが多い。王さんのサイン色紙を大事にしてます……あっもしやみたいな伏線ブラッシュボール。ちなみに桑田サイドにはドラフトの当日、西武とヤクルトとロッテの3球団から「1位で行きます」と電話があったという。海老沢氏から巨人との密約を聞かれると、17歳の右腕は悪びれずこう答えた。「密約があったら、うれしかったですね。悩まずにすんだから、ラクでしたよ」と。まるでそれは悪役として、プロの世界で生きる覚悟を決めたかのような発言だった。
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