プロレスラー秋山準、デビューから丸30年…伝説の四天王プロレスを振り返る
――じゃあ、就職を蹴って全日本に入ったんですか?
秋山準 結局、そうなりましたね。「あの馬場さんがこれだけ言ってくれるなら、俺にも何かあるんだろう。じゃあ、それにあやかるか」って感じですね。別にプロレスは嫌いじゃなかったし、むしろ好きで観てましたから。
――もともと大ファンで、プロレスラー目指してアマチュアレスリングをやっていたわけではないんですよね。
秋山準 なんならレスリングもやりたくてやったわけじゃなく、たまたま高校の時に重量級がいないから入ってくれって言われて始めただけですから。僕の場合はすべてがたまたまです(笑)。誰かの差し伸べる手につかまってきたら、ここまで来たような感じですよ。
――全日本に入門してデビューまでは半年くらいですか?
秋山準 7カ月ですね。
――9月にデビューすることは、事前に言われていたんですか?
秋山準 2カ月前ぐらいに馬場さんから「ファン感謝デー(後楽園ホール)でお前をデビューさせるから」って言われてまして。デビュー戦の相手もいきなり小橋(建太)さんだと言われてたんですけど、「この人とやって大丈夫かな?」と思いましたよ。
――後楽園でいきなりビッグカードですもんね。
秋山準 めちゃくちゃ緊張してたの憶えてますね。デビュー戦と、その2カ月後の「世界最強タッグ決定リーグ戦」。体調を崩して欠場した(ジャンボ)鶴田さんの代打で僕が田上(明)さんと組んで出た時の武道館の優勝戦(三沢光晴&川田利明vs田上明&秋山準)は、いまだに忘れられないほど緊張しました。
――デビューしたての新人が、あの時代の全日本の武道館のメインですもんね。
秋山準 とんでもないですよ。でも、あの緊張があったから、その後どんなビッグマッチが組まれても、「あの時と比べたらまだ大丈夫だろう」と思うことができたんですけどね。
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