2022-07-26 19:00

清原和博が野球人としてもっとも輝いていた時代を読む2~プロ野球死亡遊戯があえて“令和の夏”に書きたかった話(著/中溝康隆)

7月21日発売『キヨハラに会いたくて 限りなく透明に近いライオンズブルー』(白夜書房)より
7月21日発売『キヨハラに会いたくて 限りなく透明に近いライオンズブルー』(白夜書房)より

リアルとフェイクの狭間で繰り広げられる情報戦。清原は希望球団から指名されなかった保険として、日本生命の就職を内定させている。桑田の父親も、マスコミに対し「プロに行く可能性がまったくないとは言えない」と匂わせ、可能性のある球団として「巨人」を挙げた。きな臭い雰囲気の中、『清原は巨人、桑田は早稲田しか日本球界を救う道はない』(『週刊現代』85年11月9日号)では、某巨人事情通という立ち位置不明な謎の人物のコメントを紹介。「清原がクジで当たらなかった場合の桑田指名もありえます。桑田は巨人ファンで、『巨人なら行きたい』と知人にもらしたこともあるんですから」と語り、「ドラフト会議は11月20日。早大特別選抜の受付が7日から15日までで、試験は24日。だから、もし桑田が早大に申し込みだけして、ドラフトで巨人に指名され、巨人入りを表明して、11月24日の試験を受けないという手も、やろうと思えばできるわけだ」とまで詳細を書いている。この手法、まさに桑田がドラフト後に取った行動とほぼ同じ。野球は筋書きのないドラマって、いやいやその筋書きめっちゃバレてるから……。

しかも、9月にはドラフトについて聞かれた王監督が「清原君は素晴らしい素材だけれど少し時間がかかる。できれば即戦力のピッチャーが欲しい」とつい口をすべらせたことを受け、スポーツ新聞各紙が“巨人、長富浩志(NTT関東)獲得へ”と大々的に報じていた。それを見て怒り焦った読売は、系列紙の報知新聞9月24日付一面に「清原だ!王ラブコール」とかまさせた。

キヨハラに会いたくて 限りなく透明に近いライオンズブルー
▼Amazonで購入

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING23:30更新

  1. 藤江れいな、競馬の魅力を熱弁!思い出のレースはキセキが勝った菊花賞
  2. 鈴木みのるインタビュー、帝王・高山善廣のこれまでとこれから
  3. 【昇天】ドラゴンズ万歳! 金丸獲得だけじゃない「満点超え」ドラフトの理由とは? 青味噌のみそみそダイアリー #4
  4. 菜々緒、ダークグリーンのドレス姿でJDD生観戦「ワイドは当たりました!」
  5. AKB48大盛真歩「この身体に産んでくれてありがとう!」母に感謝
  6. 立浪政権の3年間、なぜこれほどまでに勝ちが遠のいたのか? 青味噌のみそみそダイアリー #3
  7. グラビアアイドル雪平莉左『競馬場の達人』に登場、競馬きっかけで乗馬にも挑戦中
  8. 【プロ野球】気鋭の中日ファン“赤味噌”が立浪ドラゴンズを語りに語る!「中日が久しぶりに強いところを見たいんです」
  9. 乃木坂46黒見明香さんが今季初“登板”、プロ顔負けの観察眼で大谷翔平選手&山本由伸投手を分析
  10. 大原優乃“URAWA BLUE”のワンピースで登壇
  1. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  2. 「なんてかわいいの!」櫻坂46中嶋優月と谷口愛季、キュートなダウン姿を披露!山﨑天はなかやまきんに君と夢の共演
  3. 卒業控える日向坂46東村芽依、“門出”にふさわしい晴れやかな表情の表紙カット解禁
  4. 乃木坂46「36thSGアンダーライブ」完遂!全国5都市を巡るZeppツアーに、座長の奥田いろは「何も後悔はありません」
  5. 乃木坂46 岩本蓮加写真集『いたずらな風』に熱狂する菅原咲月だが、誘われたご飯は華麗にスルー!?
  6. 日向坂46 の逆襲が始まる東京ドーム公演に注目せよ!明暗分かれた『紅白』出場者から考える坂道3グループの現在地
  7. 「なにわ男子」大西流星、シャンプーのCM初出演!かわいらしい寝顔も披露
  8. 川口春奈、グルーガンを駆使してオリジナルPCケース作りに挑戦「“映え”な感じで、キラキラしていてかわいい」
  9. 川口春奈『JJ』表紙風広告に登場…サントリー×光文社の異色のコラボが実現
  10. 櫻坂46全国ツアー最終東京ドーム公演、2日間で11万人動員!海外からもBuddiesが駆けつける