プロレスラー高阪剛、格闘技人生に幕…TKが語るリングス時代
“世界のTK”こと高阪剛が4・17『RIZIN.35』のリングで28年間のキャリアに幕を閉じた。ヘビー級ファイターとして世界中の猛者たちと闘ってきたTK。彼の格闘技人生はリングスの門を叩いたことから始まった。今回は、前田日明をはじめとしたリングス時代に関わった人々への恩義と当時のエピソードとともに、TK伝説の始まりを振り返る。
ゲイバーからリングス入門
――高阪さん、まずは28年間の現役生活お疲れさまでした!
高阪剛 ありがとうございます。まあ、格闘技自体はこれからも続けるし、今日も朝からトレーニングしたところなんで、基本的な生活は変わらないんですけど。試合に関してはケジメをつけさせてもらいました。
――高阪さんといえば長年、世界のヘビー級トップファイター、言わば化け物たちと闘い続けてきたわけですけど。やはりプロとしてスタートしたリングスがその礎になってるんじゃないですか?
高阪剛 そうですね。リングス自体がヘビー級というか、無差別の舞台でものすごくデカい奴がたくさんいたし。そもそもの話で言うと、自分は中学で柔道を始めて以来、階級別で試合をしたことがないんですよ。
――中学から無差別なんですか?(笑)
高阪剛 柔道には階級がありますけど、当時中学生は78キロが上限で、自分は1年生から78キロなんかとっくに超えていたんで。
――まさに怪童ですね(笑)。
高阪剛 そして高校になると上限は86キロだったんですけど、その頃にはもう100キロくらいあったから、そもそも階級別で闘うっていう概念自体が自分の中にはまったくなかったんです。そして自分の大学時代はUWFが流行っていて、その後3派に分裂しましたけど、いざ本格的に格闘家を目指すとなったときに、前田日明という存在が自分の中で大きかったんでしょうね。なのでリングスに入門しようと思ったんです。
――高阪さんは通常の合同入門テストではなく、個別の入門テストで合格したって聞きましたけど、何かツテがあったんですか?
高阪剛 ツテと言えばツテなんでしょうけど、新宿二丁目のゲイバーの紹介なんですよ(笑)。
――ゲイバーの紹介!?(笑)
高阪剛 自分ら体育会系の学生がよく飲みに行ってたゲイバーがあったんですけど、そこの店に前田さんや髙田(延彦)さんも以前よく来られていたらしくて。その店のママ……と言ってもおじさんなんですけど(笑)。そのママに、自分が「前田さんのリングスに入門したいんですけど、どうしたらいいんですかね?」って飲みながら軽く相談したら、その場で前田さんに電話し始めたんですよ(笑)。
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