田村潔司、孤高の天才が語るヤマヨシとの宿命
リングス時代、深いライバル関係にあった田村潔司と山本宜久。99年6月24日、後楽園ホールで行われた両者の対決は今もなお名勝負として語り継がれている。あれから約20年経ったある日、山本がYouTubeを開設したことをきっかけに二人は再接近。今回は、これまで語られることのなかった山本への思い、そして二人を繋ぐ宿命の歴史を紐解いていく。
ヤマヨシとの因縁
――田村さんのリングス時代のライバル、山本宜久選手が自身のYouTubeチャンネルで大腸がんで闘病生活を送っていたことを明かしていましたが、ご覧になりました?
田村潔司 うん、観た。俺は知らなかったんだけど、坂田(亘)から電話がかかってきて知らされて。衝撃を受けたというかショックというか、表現が難しいんだけど。俺の場合、私生活での交流はほぼなかったけど、坂田はリングスでヤマヨシ(山本宜久)の直の後輩だから、よりショックを受けた感じではあったね。
――サングラスをかけていましたけど、それでもわかるくらいだいぶ痩せてましたしね。山本さんが言うには、ステージ4のがんを克服したとのことでしたが。
田村潔司 病気が病気だから何をもって克服したと言えるのか、診断書を見たわけじゃないから状態はわからないけど。本人は辛抱強いから、苦しい状況でも良くなりましたと言ってるのかもしれないし。とにかく同じ時代に競い合った人間として、元気になることを願ってますよ。
――がん告白の後にアップしてた動画で、田村さんのことを語っているのは観ました?
田村潔司 うん。山本の動画はほとんど見てる。
――「田村潔司を好きか嫌いか」というタイトルの動画でしたが、それを見た感想、アンサーを聞かせてもらえますか?
田村潔司 山本と対戦したのはもう20年以上前で、お互い年月を重ねて、山本自身、どっかで区切りをつけたことでああいうメッセージになったと思うんだけど。彼の語りを聞きながら、俺も昔のことを回想したりして。最後は「格闘家として尊敬しています」みたいなことを言ってくれていたから、ちょっとジーンとくるものはあったね。
▼ 楽天Kobo
▼ Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)
▼ honto
▼ DMM
▼ ブックパス
▼ コミックシーモア
▼ ブックライブ
▼ dブック
▼ ヨドバシ.com
その他、電子書籍サイトにて配信!