2022-04-04 11:15

プロレスラー大谷晋二郎、新日本に憧れた男…炎の戦士が30年貫いたレスラー論

プロレスラー大谷晋二郎
プロレスラー大谷晋二郎
写真提供=平工幸雄

幼少期から新日本に憧れていた少年は、1992年に新日本プロレスの門を叩いた。一貫したレスラーに対する憧れによって、体制に揉まれながらもレスラーとしての土台を築いていった。そんな彼が現在もリングに立ち続ける背景には、故・橋本真也の遺志があった。そして、来たる4・10両国国技館。炎の戦士が30年間のレスラー人生を全て捧げる。

新田恵利テレホンサービス

――大谷さんはもともと熱狂的な新日本プロレスファンだったことで知られてますけど、50周年を迎えたことに対してどんな思いがありますか?

大谷晋二郎 すごいことですよね。僕、新日本プロレスができた年に生まれたんですよ。

――あっ、1972年生まれなんですね。

大谷晋二郎 子供の頃、勝手に運命だと思ってたんで(笑)。

――新日本プロレスの申し子だと(笑)。

大谷晋二郎 今年、新日本が50周年で僕も50歳ですから、すごく思い入れがありますよ。僕が新日本に所属したのは
10年ぐらいですけど、言ってみれば、ファン時代もずっと新日本とともに過ごしたと思ってるから。

――物心ついたときから、生活がプロレス一色みたいな。

大谷晋二郎 僕らの子供の頃って、プロレス人気がすごかったじゃないですか。金曜夜8時の新日本はもちろん、全日本も土曜7時にやってた時があって。

――80年代半ばですね。僕も大谷さんの1歳下だからよくわかります。

大谷晋二郎 さらに月曜7時からクラッシュ・ギャルズの全日本女子プロレスまでやってたので、週3回ゴールデンタイムでやってましたから。すごい時代ですよね。

――関東だとさらに、月曜8時からテレ東の『世界のプロレス』もありましたからね。

大谷晋二郎 僕は山口県ですけど、『世界のプロレス』は夜中に観られたんですよ。多分、九州のほうから電波が来てたのかな。そこでロード・ウォリアーズやジャイアント・キマラ、ミッシング・リンクを知るんですよね。

――そんな時代だから、クラスの男子はほとんど全員プロレス中継観てましたよね。

大谷晋二郎 男の友達はみんな観てました。で、当時は生中継だから試合の途中で古舘伊知郎さんが「ごきげんよう、さよなら!」って言って、番組が終わっちゃうことも多かったじゃないですか。そうすると、僕は九州スポーツ(東スポ九州版)に電話して試合結果を聞いてましたから。ちゃんと「延髄斬りからの体固めで猪木の勝ちです」とか教えてくれるんです。だから僕の学校では「大谷が結果を知ってるぞ」っていう噂が広まって、土曜日はみんな僕のところに聞きにきましたね。

――のちに週プロがテレホンサービスで試合結果を流してましたけど、その先駆け、人間テレホンサービスですね(笑)。

大谷晋二郎 テレホンサービスって一時期流行りましたよね。わー、思い出すなあ。僕はプロレスだけじゃなく、おニャン子クラブも大好きだったんですよ。新田恵利が好きだったんで、新田恵利のテレホンサービスに何回もかけたのを覚えますね(笑)。

――僕も新田恵利となかじー(中島美春)のファンでしたけど(笑)。

大谷晋二郎 同じじゃないですか!(笑)

――新田恵利のテレホンサービスなんてあったんですね。

大谷晋二郎 ただ録音してあるのを聴くだけなんですけど、会話したつもりになってるんですよ。

――「りかちゃん電話」的な(笑)。でも、プロレスもアイドルも当時はみんな10代の少年が青春のすべてを懸けて応援していたから、熱狂度が違いましたよね。

大谷晋二郎 まさにそうですね。斜に構えて見たりすることは一切なかった。プロレス、おニャン子、ハウンドドッグ。この3つが僕の青春のすべてでしたから!

「BUBKA5月号」コラムパック
「BUBKA5月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)

Google Play

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. SKE48荒井優希&山下実優組がアジャコング&宮本もか組に勝利!!リング上ではSKE48のミニライブも
  2. すべての球団は消耗品である「#13 1988年の村山阪神編」byプロ野球死亡遊戯
  3. SKE48荒井優希、赤井沙希とのタッグで勝利!プリンセスタッグ選手権ベルトに挑戦
  4. SKE48荒井優希&赤井沙希、プリンセスタッグ第10代王者のベルトを手にして号泣
  5. プロレスラー高阪剛、格闘技人生に幕…TKが語るリングス時代
  6. SKE48荒井優希選手、デビュー1周年のメモリアルマッチを白星で飾る「まだ1年…もっともっと成長していけるように」
  7. SKE48荒井優希、山下実優選手とのシングルマッチ!試合に集中しメンバーの存在は「すっかり忘れていました」
  8. SKE48荒井優希、初対戦のアジャコングに“一斗缶攻撃”も食らい完敗
  9. 乃木坂46向井葉月さんがファンに愛される理由…セレモニアルピッチに挑戦
  10. プロレス・木村健悟「藤波は童顔でかわいらしい顔して、まだ身体も細かったから『絶対に俺のほうが強いだろ』と思ってたよ」
  1. 乃木坂46遠藤さくら『週刊少年マガジン』表紙&巻頭グラビアを飾る
  2. 「撮れ高モンスター」日向坂46 松田好花、オードリー春日の東京ドーム舞台裏での神対応を拒絶で春日も思わず「なんだ貴様!」
  3. 坂道写真集史上初!“香り付きカード”が特典に…乃木坂46五百城茉央1st写真集発売記念YouTube生配信、発売日当日に実施
  4. 乃木坂46五百城茉央、木漏れ日の中で物語のヒロインのような表情を披露
  5. 日向坂46 松田好花が弟子の山下葉留花から「スケベ」!新弟子志願の森本茉莉は異臭騒ぎで門前払い
  6. 吉岡里帆、撮影期間2年弱にわたる大河ドラマへ意気込み「とにかく健康に!」
  7. 日向坂46メンバー、東京ドーム公演で若林正恭のサプライズ登場に涙
  8. 「居てくれて助かった」乃木坂46 梅澤美波が目撃した、エース遠藤さくらの涙とメンバーの誓いが込められた17枚の年賀状
  9. SKE48熊崎晴香、2作連続センターに決定!34thシングル「Tick tack zack」3月12日発売
  10. AKB48八木愛月「ずっと見ていた『二十歳のつどい』」「引っ張っていけるような大きな存在になりたい」