天龍源一郎が語る風間ルミさん「『そうはいかない!』の負けん気があった」
殺伐としたWARの試合の合間で、いいアクセントになっていたからね。「女子のLLPWが入っているWAR」っていうことでお客が喜んでくれていたよ。ホントに花を添えてくれたよね。
で、試合が終わってプロモーターたちが一席設けてくれた時にLLPWの選手たちは「いや、ウチは女子だからいいです」って絶対に言わずに、気持ちよく顔を出して宴席を賑わせてくれたから凄く助かった。プロモーターたちも随分と喜んでくれたしね。風間もそうだけど、LLPWの選手たちは社交的だったね。
「男女混合のミックストマッチをやる時でも「いや、ウチはそういうのは……」って否定することなく、いつも前向きに話に乗ってくれてヘルプしてもらったっていう印象だよ。最初はWARのタッグ・トーナメントに神取が出てくれて(95年12月8日、大田区体育館=神取&サムソン冬木で天龍&ウルティモ・ドラゴンと対戦)、次は昼がウチ、夜がLLPWの昼夜の後楽園ホールで男女混合タッグ・トーナメントをやって(97年9月27日)、そこでは俺と風間が組んでいるんだよね。
そういう意味では、ビジネス・パートナーとして、よくやってくれた。引退した後も、WARファイナル興行(06年7月27日、後楽園ホール)に一夜限りということで試合に出てくれたし、ホントによくサポートしてくれたよ。
でも、娘(天龍プロジェクトの嶋田紋奈代表)をLLPWに入れようとしたのには閉口したね(苦笑)。巡業中、俺が紋奈に練習させたことがあって、風間たちはそれを見て「いいのかな?」と思ったのかもしれないね。俺には「LLPWに入れた方がいいですよ」って、しつこく言ってくることはなかったよ。俺は「ナニ言ってんだよ!」って、うっちゃっていたからね。それで俺は話がついたと思ったんだけど、紋奈本人にアタックしていたっていうのは、あとになって知ったよ(苦笑)。紋奈にも女子プロレスラーになりたい気持ちがあったから、もしプロレスラーになるとしたらLLPWでのデビューだったんだろうな(苦笑)。