プロ野球・高津臣吾、新庄剛志…2022年シーズン開幕直前緊急企画!監督たちのララバイ2022
ヤクルト2021年シーズンセ・リーグ優勝
前年最下位から20年ぶりの日本一を達成したチームはエース奥川恭伸、四番村上宗隆という若き投打の柱も確立。キャプテン山田哲人はキャンプで連覇と自身4度目のトリプルスリーを目標にぶちあげた。その山田を東京五輪の金メダル獲得直後にお姫様抱っこをしてみせた村上は、もはや名監督のような風格を漂わせるが、まだ22歳。セ本塁打王にリーグ史上最年少のMVP獲得。清原和博を抜く21歳7カ月での最年少100号アーチも達成した。先輩たちをイジリ倒し、相手ベンチにも臆せず向かっていき、NHK『スポーツ立志伝』では堂々の「女子アナに興味があります」宣言だ。令和の球界を背負う逸材を日本最高の球場グルメ・神宮球場内「欅」のハヤシライスをかき込みながら刮目せよ。
監督・高津臣吾 1968年11月25日生まれ 広島県出身 監督在籍 3年目
ゲーマーから日本一監督へ
「絶対大丈夫」と大事MANブラザーズバンドの新曲みたいなフレーズを前面に90年代の野村ヤクルト以来の黄金時代到来を目指す高津臣吾監督。子どもの頃は地元広島カープの熱狂的ファンもヤクルト入りすると『スーパーファミスタ』で相手を研究……ってID野球の正体はスーファミかよ! と思いきや3年目に野村監督から「150キロの腕の振りで100キロの遅いシンカーを投げろ」と指示され運命が変わる。93年は20セーブをあげ、西武にリベンジを果たす日本シリーズでは胴上げ投手に。日米通算300セーブへの道を歩み出す。日本、アメリカ、韓国、台湾、そして独立リーグまで野球を骨の髄までしゃぶり尽くし、23歳の春には“ファミコンを持たせたら12球団随一”とまで言われ、週べの取材で「(ファミスタは)ミーティングの復習といったら言い過ぎですが、相手チームのラインナップを並べて、寝る前に少しやると、不思議なものでリラックスできたりしまして」なんて笑っていた高津青年。気が付けば、自著『二軍監督の仕事育てるためなら負けてもいい』(光文社新書)で、「携帯やゲームは楽しいだろう。しかし、野球でお金をもらっているのがプロだから、そのための健康管理も仕事の一部である」とゲームに夢中になる若手選手をたしなめる53歳の日本一監督に成り上がったのである。
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