高校野球の球児がいつの間にか年下になっていたように、あの頃好きだった優香や安倍なつみが40代を迎えていたように、まるでデジャブのように、気が付けばプロ野球の監督たちと世代が近づいてきた。そこにあるのは少年時代にはなかった共感とリアリティ。監督を知ればもっとプロ野球が身近になる。ってことで連日話題を独占するハムの“ビッグボス”新庄剛志だけじゃない、ド迫力の“竜の若頭”立浪和義や“鷹のヒロシ”こと藤本博史ら個性溢れる令和の新指揮官たちも続々と爆誕。ちょっと待った最後まで主役を張ったのは俺らでしょと高津臣吾と中嶋聡の昨季V監督も連覇を狙う。もちろん63歳の大御所タツノリも捲土重来を期するだろう。ちなみに甲子園では“赤いパンツの頑固者”が最後の1年に野球人生を懸けているらしい。

西へ東へ、12人の監督たちが天下を獲ろうとしのぎを削るあの攻防戦が今年も始まる。冬季五輪も終わって、冬のサッカーW杯はまだ先。今、プロ野球を見ずに、いったいいつ見るのだろう。終わりの見えないコロナ禍で世の中が疲弊するこんなときに野球かよ？ いやお前さんたち、こんなときこそプロ野球だろっ！