2022-02-23 17:00

スタン・ハンセン「『ラリアット』がプロレス技として辞書に載ったりしたら、こんなに光栄なことはないね」

――ブロディは、気難しい性格とよく言われますけど、いつも一緒にいて揉めたりすることはなかったんですか?

ハンセン プロレスという仕事において、日本で揃ったときは、ほとんど同一人物かと思うぐらい考えが一致していたんだよ。それぞれのサイコロジーも、嗜好もすべて一緒だった。日本以外の国では、それぞれ別個に活動していたんだけど、いざ日本で合流したときは、完璧に協力し合った。そういうメリハリの利いた関係だったので、問題は何もなかったよ。

――日本での1シリーズで集中して協力し合うスタイルが、良かったわけですね。

ハンセン そして日本では、それまで考えられなかった相手と闘えたことも、いい刺激になったよ。例えば、ハーリー・レイスのような元NWA世界チャンピオンや、ミル・マスカラス&ドス・カラスのようなメキシカン。ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミスら、ジュニアヘビー級の選手とも闘ったが、それらすべてが新鮮で、ファンにも喜ばれたと思う。だから、私とブロディを組ませれば成功することは、ミスター・ババもある程度は予測していただろうけど、あそこまでヒットするとは、予想を超えていたと思うよ。

――日本のファンは、いまでも「史上最強のタッグチームはハンセン&ブロディ」だと、みんな言いますからね。

ハンセン ハハハハ、それは私も同意見だね(笑)。

――今回の「馬場没20年追善興行」では、ブッチャーの引退式も行われます。ハンセンさんは新人時代、ブッチャーの影響も受けたそうですね?

ハンセン 70年代の日本では、ブッチャーとタイガー・ジェット・シンのふたりがトップだったよね? 私は幸運なことに、75年に初来日したときブッチャーと一緒で、77年にニュージャパンに初めて上がったときはシンと一緒だったので、彼らの試合を毎日間近で見て勉強することができたんだ。

――日本でのトップヒールのお手本だったわけですね。

ハンセン とくにシンのリング内外での暴れっぷり、観客を興奮させる“暴動テクニック”は大いに参考になったよ。でも、影響を受けたレスラーは彼らふたりだけじゃない。このビジネスに入って最初に参考したのはテリー・ファンクやディック・マードックだし、ミスター・イノキとの出会いで、磨かれていった部分もある。そういう意味で、100%オリジナルなレスラーというのは存在しないと思うんだ。みんな、いろんな選手の影響を受けながら、自分だけのスタイルを見つけていく。そういう中で、私が一番意識したことは、「よりアグレッシブに闘う」ということだった。

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING5:30更新

  1. SKE48荒井優希、山下実優選手とのシングルマッチ!試合に集中しメンバーの存在は「すっかり忘れていました」
  2. SKE48荒井優希&赤井沙希、プリンセスタッグ第10代王者のベルトを手にして号泣
  3. SKE48荒井優希&山下実優組がアジャコング&宮本もか組に勝利!!リング上ではSKE48のミニライブも
  4. SKE48荒井優希&赤井沙希“令和AA砲”がプリンセスタッグ王者のベルト初防衛に成功
  5. SKE48荒井優希「プロレス界でももっと1番を狙っていけるように」渡辺未詩とのタッグで勝利を収める
  6. SKE48荒井優希選手が辰巳リカ選手とのシングルマッチで大熱戦
  7. SKE48荒井優希、赤井沙希とのタッグで勝利!プリンセスタッグ選手権ベルトに挑戦
  8. SKE48荒井優希、宮本もか選手とのタッグで準決勝進出「この勢いで次の試合でも頑張りたい」
  9. SKE48荒井優希選手「CyberFight Festival 2022」参戦!6人タッグマッチに挑む
  10. SKE48荒井優希、伊藤麻希選手のベルトに初挑戦するも完敗
  1. 乃木坂46 6期生・増田三莉音「水道から出てきてほしい」あまりのおいしさに感動
  2. 櫻坂46『13th Single BACKS LIVE!!』閉幕━━大沼晶保が叫んだ、魂の煽り「足りねえよ、勝つ気あんの?」
  3. 日向坂46 松田好花、ラジオの神様が微笑んだ歴史的一夜を振り返る! 4年間のパーソナリティ修行と松田父からもらったウン気で単独イベ大成功
  4. 櫻坂46『13th Single BACKS LIVE!!』 座長・谷口愛季「私たちを推して損はさせません。これからもついてきてください」
  5. AKB48“次期センター”伊藤百花、大きめサイズの赤いストライプシャツをラフに着こなす「いつもの私とは全然違う大人っぽい私です!」
  6. 乃木坂46梅澤美波、タンクトップにヘッドホン…ラフなスタイルの新カット解禁「いつものリアルな感じ」
  7. 乃木坂46矢田萌華、紫色のノースリーブニットのグラビアショット
  8. 「早く辞めちゃったな」長濱ねるが卒業後に気づいたアイドル時代の本音━━けやき坂46と欅坂46を兼任した同期に影山優佳「ねるちゃん返せ!って言えばよかった(笑)」
  9. AKB48伊藤百花、“目標の一つ”でもあったフォトブック発売!お気に入りはパジャマ姿
  10. 日向坂46『クリフハンガー』センター・大野愛実の恍惚と不安「今、目の前に壁がある」と語った生粋の“おひさま”メンバーに託す未来

関連記事