現役引退のサッカー大久保嘉人「あっという間に終わった」「いい思い出しかない」
サッカー元日本代表の大久保嘉人が、2021年11月26日に書籍「俺は主夫。職業、現役Jリーガー」(講談社)を出版。都内で読者向けオンライントークショーを開催し、その直前、記者会見に出席した。
2021年末に現役引退を発表した大久保。最後のシーズンは古巣セレッソ大阪に復帰し、単身赴任のつもりだったが、三男・橙利くんたっての希望で、息子との2人暮らしに。家事力ゼロの亭主関白だった大久保が、洗濯、掃除、息子の学校や宿題の手伝い、毎日の食事作りにと大奮闘。橙利くんには人気キャラクターのお弁当まで作成し、SNSでも話題に。同書には、そんな大久保の奮闘ぶりが記されている。
すでに現役を引退している大久保。「Jリーグのチームがキャンプに行っていて、それをニュースで見るんですけど、『もうキャンプに行かなくていいんだ』と。『そこに向けて準備しないでいいんだ』という思いが強くて、『楽だな~』と(笑)」と、現在の率直な思いを明かした。
「現役時代を振り返り、真っ先に思い浮かべることは?」の質問に大久保は「20年間、よくやったなと(笑)。入団してからこの20年間というのはあっという間に終わったような気がしますね。普通のサッカー人生じゃなかったので、普通の選手たちよりヤンチャなこともしてきましたし(笑)、その中でいろいろ言われましたし、それに耐えながら、見返しながら20年間やれてきたので、本当にいい思い出しかないですね」としみじみ。
元々出版が決まった当時は、引退するつもりはなかったという。「これを出版する時はまだ…やる気満々でした、選手を。でも引退は急に決めて…11月16日で、本当に急に決まった感じで。その時にはもう本はできていました」と、時系列を説明した。
そして気になる引退後の活動についても質問が及んだ。大久保は「サッカーを小さい時からずっとやってきたので、1回離れてみようと。その中でまた違ったこと、テレビにいっぱい出させていただいてますけど、そういう思いはありますね」と、ひとまずゆっくりしつつ、徐々に活動していくとのことだった。