赤味噌が語る“タツ”年ドラゴンズに吹く追い風~中田翔参戦で名古屋の街が沸いた!
近年ここまで動いた年があっただろうか──。実績ある野手が次々加入、そしてドラフトでは10人を獲得、さらに侍ジャパン元4番・中田翔が参戦と明るいニュースが続いた中日ドラゴンズ。3年目の立浪政権、期待と話題が尽きないオフシーズンを話題の論客「赤味噌」が一挙に振り返る。
昨年の中日は借金26でリーグ最下位。歴史的な得点力不足に苦しみ、チーム得点390は平成以降のNPB最低記録を更新してしまった。一塁、二塁、遊撃、左翼の4ポジションでリーグ最低のチームOPSを叩き出し、各打撃指標が軒並みリーグワーストだった。更に二軍に目を向けると一軍以上の惨状で、リーグの借金を独占する借金37の最下位。こちらは投手の絶対数不足が大きな原因でチーム防御率がリーグでも飛び抜けて悪かった。
そこで気になるのはオフの補強が果たして成功するのか、今後のチームの勝利に還元されるのかだろう。今回は今オフの補強の意図や選手ごとへの期待、それがどのようにチームの今後に繋がるかなどをデータや編成面から考えていこう。
二遊間の乱獲ふたたび
まずは10月に行われたドラフト会議。中日は支配下で6選手、育成で4選手の計10選手を獲得した。中日は即戦力投手の1位指名も予想される中で、ドラフト前日に度会隆輝(ENEOS)の1位指名を公言。しかし競合により度会はDENAが交渉権を獲得し、中日は2回目の入札で大学生投手の草加勝(亜細亜大)をロッテとの抽選の末に引き当てた。他にも有力候補では東洋大の細野晴希など注目される投手は多かったが、ドラフト前時点から即戦力投手が補強ポイントと度々言われる中で外れ1位指名で大学生投手の指名に踏み切ったのは既定路線と言えるだろう。
23年はセリーグの指名順が先だったためシーズン最下位の中日は2巡目は全体で一番目。この2位指名も注目を浴びた中、中日はここで社会人でショートを務める津田啓史(三菱重EAST)を指名した。更に3巡目でも大学No.1遊撃手の呼び声高い辻本倫太郎(仙台大)を指名し、前年に引き続き二遊間を複数選手ドラフトで獲得。その後は4位で高校生投手の福田(履正社)、5位と6位では土生(茨城AP)、加藤竜(東邦ガス)、育成では独立リーグから4選手を指名してドラフトを終えた。
やはり23年のドラフトで一番驚きだったのは2位3位と上位指名を割いての二遊間候補のW獲得だったのではないだろうか。前年に村松、田中、福永ら即戦力二遊間候補を多く指名し、同年代には龍空なども在籍する二遊間事情。確固たるレギュラーと呼べる選手は不在だが、スタメンで出るには二つの椅子しかない二遊間に2年間のドラフトでここまで選手を重ねるのかという不安は見られてしまったように感じる。ファームの先発投手の絶対数や編成に23年シーズンは苦しんだのもあり、大学社会人の先発候補を草加以外にも獲得したり、長打力不足に喘ぐチームにおいて将来の強打者候補を指名したりと、他の指名がチーム事情にマッチし得る中での二遊間の“乱獲”。この指名をしたからにはまず絶対的なレギュラー選手を確立し、他球団と比較してもプラスが作れるポジションに、そしてデプスの補完にも取り組んでいく動きが求められるだろう。
中田サプライズ
続いて戦力外からの4選手獲得。オフの中日はどんな動きをしてくるのかという期待の中で、ビッグネームの中島宏之や上林誠知も含む4選手の調査報道が出た時には驚いたファンも多いはずだ。まさか彼らが中日のユニフォームに袖を通すとは……。自分もそう思ったうちの1人である。では彼らはどのような起用法が理想的か、そして今後の活躍を見込めるか。近年の成績やチーム事情などと照らし合わせ複数の視点から見ていく。
まずは巨人から移籍の中島宏之。最高出塁率2 回に最多安打1 回、2009年のWBCでは世界一にも輝いたかつてのスーパースターは42歳を迎える今季、果たして活躍することは可能なのか。23年の一軍成績は19打席で打率.278、二軍成績が157打席で打率.257だった。本塁打数は一軍二軍ともにゼロで、単刀直入に言えば以前のような長打力に関してはもう期待できない。しかしファームでは打率より出塁率が1割以上高く、三振率も15%未満と、研ぎ澄まされたアプローチに関しては健在。また、かなり低サンプルながらも一軍でのストレート打率も4年連続で.280を超えるなど真っ直ぐへの対応は衰え切ってはいない。立浪監督が代打要員として期待しているように、終盤ここぞの場面で代打の切り札のような活躍を見せてくれれば理想だろう。残り72本に迫る2000本安打を達成できるかにも注目が集まる。
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赤味噌プロフィール
赤味噌=あかみそ|X(旧Twitter)での投稿が人気を呼び、現在ではフォロワー10万人を越える気鋭のドラゴンズファン。Number Webや元千葉ロッテマリーンズ里崎のYouTubeチャンネルでも取り上げられるなど、中日ドラゴンズのみならず多くの野球ファンからの注目を集めている。
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