日向坂46潮紗理菜“卒業”メッセージ「何にもない私にたくさんの色をつけてくださって、本当に本当にありがとうございました」

12月9日(土)、神奈川・Kアリーナ横浜にて日向坂46「Happy Train Tour 2023」公演が開催され、一期生の潮紗理菜がグループを卒業した。

「Happy Train Tour 2023」の追加公演として、9日(土)・10日(日)の2日間にわたって開催される本公演。“初日”は、『潮紗理菜卒業セレモニー』と題して、さまざまな企画が用意された。そしてアンコールでは、潮紗理菜からのメッセージでスタートした。

日向坂46潮紗理菜メッセージ

本日は日向坂46のライブに来てくださりありがとうございます。そして、配信でご覧くださっている皆さんもありがとうございます。立っている方は座ってください。

このツアーの最後という大切な場所で、このようなすてきな時間を作っていただけたことにすごく感謝の気持ちでいっぱいです。今日はその感謝の気持ちを皆さんにお伝えできたらいいなと思います。本当は思うままにしゃべりたかったんですけど、後で「あ、あれ言っとけばよかった」と後悔するのが嫌だったので、今日はちょっとここに書いてきたので、これを見ながらお話させてください。

毎日胸がいっぱい

約8年前、憧れて飛び込んだ世界はとっても華やかでキラキラしていて、毎日が違う景色で、明日何が起こるか予測不可能で、それにワクワクしたり、時に戸惑ったり。ここにいて全部の感情を経験させていただいたんじゃないかなと思うほど、毎日胸がいっぱいでした。

加入したばかりの頃、いろんなことに心が追いつかずに、「やっぱり私にはあまりに大きな世界すぎる」と事務所の方に泣きながらお話しに行ったことがありました。その時に今野さんが「もう少しだけ、もう少しだけ頑張ったら、きっと見たこともない景色をたくさん見れるから、もう少しだけ」って言ってくださって、「それは頑張った人にしか分からないから、いつかきっとそれは分かるはず」というお言葉をくださいました。あの時、その言葉を信じて、そしてあの時少しだけ頑張ってよかったなと、今心から思います。生きていれば逃げ出したくなる時もあると思いますし、どうにもならないこともあると思います。頑張った分だけ結果が出るとも限らないし、心が折れることもきっとあると思います。

でもそんな時、前を向けるのは誰かの存在があってで。私は本当に本当に人に恵まれました。すごくすごく恵まれました。これは唯一私が自慢できることかもしれません。皆さんとこの場所でお会いできてとても幸せです。まずメンバーへ。
さっきも準備をしている時に、みんなからのメッセージを耳で聞いていて、すごく「ありがとう」っていう気持ちでいっぱいになりました。

日向坂46四期生へ

四期生のみんな、日向坂46に入ってきてくれてありがとう。短い間だったけど、日向坂46で会えてすごくうれしかったです。今が一番葛藤する時期だとも思うけど、今きちんと向き合ったら、向き合った分だけ、数年後「あ、こんなこともあったな」と振り返られるぐらい自分が成長できると思うので、困った時には助けてくれる人が周りにはたくさんいることを忘れずに、そして感謝の気持ちを大切に、真っすぐ進んでいってほしいなと思います。

日向坂46三期生へ

三期生のみんな、あまりに謙虚だから、「あれ、昨日入ってきたの」と思ってしまうほどだけど、もう実は何年も一緒に活動していて、みんなが思っているよりすごくすごく実力もついていて、何か足りないところがあるとするのならば、もうそれは自信しかないと言い切れるほどの頼もしい存在です。ずっとそのままでいてほしいなと願っています。絶対絶対に見てくれている人はいるはず。私は三期生のみんなが大好きです。

日向坂46二期生へ

二期生のみんな、グループを強くしてくれてありがとう。そして、一期生のことをずっと好きだと言ってくれてありがとう。私は二期生のグループに対する熱い思いがすごく好きでした。根っこに持っている気持ちの温度感がどこか同じようなところがある気がして、すごく心強くて。私はそんなみんなに何度も救われました。後輩もいて先輩もいるっていう立場はすごく難しいことだと思うし、先輩として我慢させてしまってるんじゃないかなと時に申し訳なく思った時もありましたが、みんなはもう自分のことを信じて、自分の思うままに思いっきり活動してほしいです。二期生のみんながいたから いつだって大丈夫だって思いました。

日向坂46一期生へ

そして、一期生のみんな。同期のみんな、同期がみんなだったからここまでこられたと心から思います。多分みんなじゃなかったら今何しているんだろうって思うぐらい、本当に大きな存在です。家族よりも長い時間を過ごす中で、家族以上に分かり合えた存在ができたのは人生で初めてでした。苦楽の全てを共にして、たくさん一緒に泣いて、たくさん一緒に笑って、そんなみんながずっとそばにいてくれて、私は毎日楽しく過ごすことができました。足りないところを補って、常に手をつないで支え合って、ここまでこられたみんなとの日々が人生の財産です。

スタッフへ

今野さんをはじめ、マネージャーさんやスタッフの皆さん、どんな時も支えてくださって、本当にありがとうございます。そして、たくさんの経験をさせていただき、ありがとうございます。演出家さん、音響さん、照明さん、カメラさん、美術さん、舞台監督チームの皆さん、そのほかライブに関わってくださっている全ての皆さん。皆さんのおかげで、私たちはこうしてライブのステージに立つことができています。本当にありがとうございます。

ラジオのチーム紗理菜の皆さん、諦めかけていた夢をかなえてくださって、本当にありがとうございます。そして先生方、すてきな振り付けとすてきな楽曲をたくさんありがとうございます。本当に全ての皆さまに感謝の気持ちでいっぱいで、でも直接お会いすることがなかなか難しい方もたくさんいて、見えないところで私たちのために動いてくださっている方もたくさんいて。普段難しいことが多かったので、この場を借りして…ご一緒してくださった皆さん、そしてお仕事でお世話になった皆さま、全ての皆さまに感謝の気持ちを伝えたいです。こうしていると本当に日付が変わってしまいそうなので、あと少しだけ。

家族へ

今日ここに来てくれている家族、親戚、そして友達のみんな。どんな時も自分らしくいれる場所を守ってくれて、どんな時も味方でいてくれてありがとう。そして、信じてくれてありがとう。みんながくれる「全然昔と変わってないね」っていう言葉が、私にとっては何よりうれしい言葉でした。本当に本当にたくさんありがとうございます。

おひさまへ

最後に、応援してくださった皆さま、明確な夢を持たぬまま入った私にとって、皆さんが原動力の全てでした。応援してくれる人がいる、好きって言ってくれる人がいる、そしてありがとうと伝えてくれる人がいる、そう思うと、少し自分のことを好きになれました。自分一人だと受け入れがたいことも、皆さんがいつも包んでくださって、プラスのものに変えてくださったから、いつでも前を向けました。いろんな場所に連れて行ってくれてありがとうございます。そして、すてきな景色を見せてくださって、本当にありがとうございます。

仲間っていいなと、かけがえのない存在に出会えて、人って温かいんだなって。すてきな言葉と愛をたくさん頂いて、皆さんのおかげでいつでも全力で毎日を一生懸命過ごせていたのかなって今思います。ここにいる皆さん、そして配信で見てくださっている皆さんにとっても、私たちがなにかほんの少しでも何かになれていたら、私たちはすごく幸せだなと思います。こういうすてきな関係性がある世界に出会えて、すごくすごく幸せです。私の尊敬する方が、人は必要な時に必要な人と出会うと言っていました。これまでの人生を振り返っても、「あ、本当にそうだな」と思うことがたくさんで、この8年間で出会ってくださった皆さまはすごく大切な存在で、私にとってすごく必要な存在でした。

人生の中でこんなにもたくさんのお花を頂いたことも、こんなにも誕生日をお祝いしていたいただいたことも、こんなにもうちわとかグッズを作ってくださったことも、人の温かさを教えてくださったのも、そしていろんな景色を見れたことも、本当に全て想像がつかなかった未来で、本当に幸せな8年間だったなと思います。これからの未来もどうなるか分からないけど、ここで頂いた温かさや愛や、そして経験させていただいたものや気持ち、それを大切にして、私らしくいれたらいいなというふうに思います。出会いは一瞬ですが、出会いは一生だと信じて、このご縁がどこかでどこまでもつながっていることを願っております。

広い世界の中で、私たちを見つけてくださって、そして潮紗理菜を見つけてくださって、何にもない私にたくさんの色をつけてくださって、本当に本当にありがとうございました。皆さんのこれからの人生が幸せだといいなと願っております。皆さん、幸せになってください。本当にありがとうございました。

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