HKT48田中美久「センターの“いぶくる”だけじゃなく、他のメンバーも頼もしいなって」わがアイドル人生に悔いなし

「BUBKA1月号」に登場しているHT48田中美久
撮影/幸田昌之

HKT48のメンバー、そしてアイドルグラビア女王として第一線で活躍してきたみくりんがグループ卒業を発表。10年以上にわたり培ってきた経験を活かし、今後はどのような形で輝いていくのか? 田中美久としての新しい挑戦をこれからも応援し続けます。

あの手この手の表紙撮影

田中美久 アイドルとして、これが最後の取材になるんですか、BUBKAさん?

――そうですね。実は電子版の表紙も飾っていただくことになりました!

田中美久 えー、すごい。でも、水着じゃなくって新曲の衣装でBUBKAさんに載るって珍しくないですか?

――そうですね。ものすごく久しぶりのことになるかと思います。いまや田中さんはグラビアクイーンとして君臨していますけど、BUBKAでは水着解禁前にもたくさん表紙を飾っていただきました。最初に表紙になった時って覚えてます?

田中美久 覚えてます。水着じゃなくて、赤系のタンクトップで(2020年11月号)。結構ファンの方はBUBKAさんの表紙で「はっ!」ってなってくれるんですよ。毎回毎回、表紙で驚いてくださって嬉しいですね。

――こちらとしても反響が大きいのはありがたいことです。当時は本当に試行錯誤しながらやっていました。どうでした? 編集部がいろんな無茶を言ったんじゃないですか(笑)。

田中美久 一番大変だったのは、やっぱり最初の表紙のときですね。縄跳びをしながら撮るっていうのが(笑)。いや、縄跳びは楽しかったんですけど、動きながら可愛い表情をするのが難しくて……その時はまだ撮影自体にも慣れていなかったから、本当に難しかったなって。

――でも、現場ではそんな風には感じなかったんですよね。だから、みんな調子に乗って、あれもこれも、とリクエストしてしまいました。

田中美久 そうだったんですか? 本当に難しかったです。運動しまくりましたよね、あのときは。

――なぜかフラフープもありました(笑)。我々は簡単にやってくださいと言いましたが、なるほど、カメラ目線で可愛い顔しながらやるのは大変ですよね。

田中美久 難しかったです。自分の中で一番お気に入りなのは、冬のあの白いニットのとき(2023年3月号)。風船があって。そのカットが大好きなんですよ。表紙じゃないカットも、オレンジ色のニットを着たのがすごいお姉さんっぽくて、私は大好きでした。

――そうやってちゃんと思い出に刻まれてるんだったら、よかったです!

田中美久 本当に思い出になってます。あっ、もっと大変だったのが海で横になった表紙(笑)。あれは本当にね、目に砂がめっちゃ入るし、超大変でした(笑)。でも、嬉しいですね。色々な思い出がある表紙を残せたっていうのは嬉しいことです。

――表紙を見ればいろんな思い出が蘇ってくる、と。

田中美久 はい!

――アイドル人生の中でBUBKAがそういう役割を果たしていたんであればよかったです。ファンの方も喜んでくれましたし、ひょっとしたらBUBKAきっかけでアイドル・田中美久を知ってくれた人もいるかも知れないですね。コンビニに並んだ表紙を見て。

田中美久 BUBKAさんで知ってくださった方、すごく多いんですよ。嬉しいなぁ~。

時代は変わる

――そういう方は今回、電子版もぜひチェックしていただきたいですね。さて、本誌発売の時点で、いよいよ卒業まで1カ月を切りました。12月20日にはラストシングルとなる『バケツを被れ!』もリリースされます。あの5期生が先輩になって、いままでずっと最年少だった颯さんがセンターに立っている……というだけで、ちょっとエモいですよね。

田中美久 センターのいぶくる(石橋颯&竹本くるみ)だけじゃなく、他のメンバーも頼もしいなって思いながら、ずっと踊ってました。

――なるほど。今回は6期生がいっぱい入っているので、見え方も全然違いますよね。客席側から見てもそうなんですけど、ステージの上からも見える景色が変わっているんですね、かなり。

田中美久 そうですね。6期を含めて初選抜のメンバーが4人とすごい多いので。

――同期の栗原紗英さんと山下エミリーさんの2人も久しぶりに選抜入りしました。最後の共演ですね。

田中美久 紗英ちゃんが「最後に美久と一緒に歌えて嬉しい」ってメッセージくれて。私も嬉しかったです。

――よくよく考えたら、すでに1期生は全員卒業していて、今回は2期生が選抜に入っていないので3期生がトップになるんですね、この曲では。

田中美久 そうなんですよ。選抜だと3期が一番先輩になっちゃう。それも初めてのことだし、最後のシングルでいろいろ噛みしめてます。

――大きな歴史の変わり目に立ち会ってもらえたような気がします。

田中美久 それは本当にすごく感じますね。過去と未来のあいだにいる感じがして、歌いながらワクワクしてました。最後に選抜に選んでもらえて本当によかった。

――これは矢吹奈子さんの卒業のときも思ったんですけど、もはや「なんで卒業しちゃうの?」とか「辞めないで~!」ではなく、もう心から、いままで辞めないで頑張っていてくれてありがとう、という気持ちがみんな一番強いと思います。

田中美久 そう言ってもらえるのは本当に嬉しいことです。

――宮脇咲良さんと奈子さんが2年半、韓国に行くことになって。コロナ禍もあった中、その期間、しっかりとHKT48を支えてくれたのが田中さんだと思いますし、二人が帰ってくるときにしっかりとセンターとして迎えることができたのは、本当に素敵でした。

田中美久 私もあの時点でやり切ったなって思えて、そこで気持ちの整理もついていたんですよ。

――2年以上前に卒業する気持ちは固まっていたんですね。

田中美久 はい。ただ、なんだかんだタイミングも合わずでずっといて(苦笑)。でも、その期間もずっと楽しくて! このあいだ3期が10周年を迎えたんですけど、逆にこう、ちゃんと11年目の区切りで卒業して、次のステップ踏めるということで、このタイミングでよかったのかなって。

――インタビューの続き、アザーカットは発売中の「BUBKA1月号」で!

取材・文/小島和宏

田中美久たなか・みく|2001年9月12日生まれ、熊本県出身。HKT48・チームKⅣ所属。10年前の今頃背負ってたランドセルも、今やHKT48と地元を背負う熊本名物・阿蘇山くまモンみくりん。22歳、本気で走り続けた彼女が肩の荷を下ろしてもっと上へ羽ばたく。愛称は「みくりん」。

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「BUBKA2024年1月号」表紙を飾る日向坂46佐々木久美、潮紗理菜、加藤史帆
この記事の画像(5枚)

「BUBKA2024年1月号」内容紹介

表紙
日向坂46 潮紗理菜・加藤史帆・佐々木久美

巻頭特集
・潮紗理菜×加藤史帆×佐々木久美(日向坂46)ロンググラビア&インタビュー
「Smile for you」

・高本彩花(日向坂46)グラビア&インタビュー
「Sugar&Spice」

・濱岸ひより(日向坂46)インタビュー
「サヨナラの笑顔を」

・松田好花(日向坂46)インタビュー
「募る思いをマイクに乗せて──」

グラビア・インタビュー特集
・インタビュー連載 23人の空模様
vol.04 工藤唯愛(僕が見たかった青空)
「道産子14歳の素顔」

・石橋颯×竹本くるみ(HKT48) インタビュー
「空も飛べるはず」

・田中美久(HKT48) インタビュー
「わがアイドル人生に悔いなし」

・正鋳真優(AKB48)グラビア&インタビュー
「She’s lovin it」

グラビア&スペシャル企画
・紀内乃秋 グラビア
「Super nova」

・石浜芽衣(虹のコンキスタドール) グラビア
「おもかげ」

・ちばひなの(少女歌劇団ミモザーヌ) グラビア
「プロローグ」

・ミスティア! インタビュー
「明日にきらめく夢の結晶」

・「GIRLS IDOL Fashion Snap」Produced byチェキチャ!

スペシャル記事
・吉田豪インタビュー「What’s 豪ing On」
第十二回 曽我部恵一
「中2の時の自分にとって誠実かどうか」

・伊賀大介×プロ野球死亡遊戯(中溝康隆)×生田登
スペシャル野球座談会「阿部慎之助監督で“盟主”復活となるのか!?」

・『Rの異常な愛情』特別インタビュー
LITTLE×R-指定
「踏みたりないふたり」前編

・田村潔司連載
「解析UWF」最終回

BUBKAレポート
・Book Return
第61回 森合正範
「怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ」

・すべての球団は消耗品であるbyプロ野球死亡遊戯
#14「1979年の広岡ヤクルト」

・アイドルクリエイターズファイル
#35 Dorian

・宇多丸のマブ論

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