『世界に響け櫻坂46』グランジ遠山大輔、何度だってこのグループが最高と伝えたい

「今の櫻坂46について語ってください!!」そうお願いすると、二つ返事で駆けつけてくれたお笑いトリオ・グランジの遠山大輔。止まらぬ櫻坂46トークに取材時間は2時間近くに及び、当初の文字数は衝撃の30000字！ 長年グループを見守り続けてきた遠山さんによる積年の思いが詰まった白熱のインタビューの模様を、ギュッと凝縮してその一部をお届けします！

カッコよさの限界突破

――2023年の櫻坂46は『桜月』で守屋麗奈さんが、カップリングの『Cool』では大園玲さんがそれぞれセンターを務め、続く『Start over！』では藤吉夏鈴さんが満を持してシングル表題曲でセンターに選出。それぞれ大きな勝負に打ち勝ったと思うんです。特に『Start over！』はグループにとってもターニングポイントになる1枚であり、それに続くシングルで誰がセンターを務めるのかという時に、『Nobody’s fault』『BAN』と初期2作で櫻坂46の色を作った森田ひかるさんが選ばれた。このタイミングに森田さんがセンターに立つということは、本当の意味での勝負なんだろうなと思うんですよ。

遠山大輔　グループの色を作った人ですもんね。僕も森田さんが次のセンターをやるって最初に聞いた時、「やっぱりスタートには森田ひかるなんだ」とまず思ったんですよ。当然1枚目、2枚目でセンターって意味もありますけど、自分の中では『Start over！』で一旦今までのすべてのカッコよさを出し切ったと。で、今回は選抜制もあり三期生も入ると。第二章というわけでもひと区切りでもないんですけど、いい意味でもう焼け野原になったというか。

――(笑)。

遠山大輔　カッコよさの到達点を突き抜けたんだけど、ここからさらにとんでもないスピードと力を持って前進すると僕は解釈してですね。だって、MVを見たら2列目のメンツがすごいことになっているじゃないですか。

――皆さんシングル表題曲やカップリング曲、ユニット曲でセンターを経験した強者ですし。

遠山大輔　どのグループを見渡しても、こんな贅沢な使い方ってないですよ？(笑) さらに三期生の2人、谷口(愛季)さんと山下(瞳月)さんさんがフロントにいることに対してもまったく違和感がなくて、もう当然って感じで見ることができるのもすごいなと思いましたし。あと、これは『新せ界』展に行って感じたことなんですけど……最後のゾーンにメンバーの言葉が書かれた垂れ幕があるんですけど、その中に「みんなと嬉しいことで涙を流したい」という森田さんの言葉があって。俺、本当に涙が出そうになったんですよ。最初の話に戻りますけど、そういう人がこういうタイミングにセンターに立つことに、僕は「やっぱりスタートには森田ひかるなんだ」と強く実感したわけです。

――なるほど、ちゃんと繋がりましたね(笑)。

遠山大輔　とにかくこの曲、MV冒頭が素晴らしいじゃないですか。

――前作『Start over！』に登場したメガネ姿の森田さんが、冒頭に再登場します。

遠山大輔　カッコよさが目立つ櫻坂ですけど、あのメガネ姿の森田さんを見た時に俺、「めちゃくちゃ可愛いな」と思っちゃって(笑)。で、『承認欲求』の冒頭でも「またメガネ森田ひかるだ！ あ、これでまた行くのか？」と思ったら、メガネを外して踏み潰すと。「そうじゃねえんだぞ！」と勝負してる感じに、俺は見えたんですよね。

――「いつまでもそこに留まってるわけじゃねえぞ」という宣言でもありますよね。

遠山大輔　あれ、めちゃくちゃカッコよかったですね。結局は自分自身たちと戦い続けて、それをいかに乗り越えるかっていうことの表れですよね。別に『Start over！』を否定するとかじゃなくて。

――成功を収めた『Start over！』すらも乗り越えていくと。

遠山大輔　そことは違うものをまた提示しないといけないし、っていう表れなんだなって感じました。そこも素晴らしい！ 頼らない！ 頼っていいのに、別に！ つい最近自分たちがやったすごいことなんだから。でも、それを良しとしないっていう気概がすごく溢れていて、めちゃくちゃよかったな。しかも、楽曲的にもトラップ(※ヒップホップから派生したジャンルのひとつ)をベースにしたサウンドで、坂道グループではあまりやっていなかったジャンルですよね。

取材・文／西廣智一

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遠山大輔＝とおやま・だいすけ｜1979年5月10日生まれ、北海道出身。お笑いトリオ・グランジのメンバー。TOKYO MX「69号室の住人」(毎週火曜25:35～)、bay fm「シン・ラジオ」(毎週月曜16:00～)などに出演中。

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