AKB48、7年ぶり完全オリジナル新公演決定!小栗有以「みんなで気持ちを一つにして頑張っていきたい」
9月27日(水)リリース AKB48 62ndシングル「アイドルなんかじゃなかったら」の発売を記念して日本武道館で開催中の『MXまつり AKB48 62ndシングル「アイドルなんかじゃなかったら」発売記念コンサート』が2日目に突入した。
AKB48の活動の根幹である劇場公演の楽曲のみを対象とした“初”のリクエストアワー『劇場公演曲リクエストアワーセットリストベスト30』は、先日10月16日(月)に千秋楽を迎えた向井地チームA『重力シンパシー』公演の楽曲「素敵な三角関係」でスタートした。
27位にランクインした、チームBの自己紹介ソング「チームB推し」は浅井チームB・岩立チームBに所属していたメンバー12名ver.で披露。アイドルらしさ満点のパフォーマンスで会場のボルテージを一気に引き上げた。
冒頭のMCでは、昨日卒業発表した柏木由紀が「なんかLINEニュースの速報みたいな通知が来たらしくて…それってもう国レベルだよね!? こんなに長くいたら卒業発表しただけでそんなことになるんだと思いました」と反響を振り返り、会場の笑いを誘う。
続いて同率25位には、村山チーム4が行っていた『手をつなぎながら』公演から「チャイムはLOVE SONG」と岡部チームAが行っていた『目撃者』公演から「ずっと ずっと」がランクイン。24位の「重力シンパシー」では、62ndシングル「アイドルなんかじゃなかったら」の選抜メンバー16名が華やかなステージでファンを盛り上げる。
21位・20位には、現行の研究生公演でもある『ただいま 恋愛中』公演の楽曲「君が教えてくれた」と「Only today」が2曲続けてランクイン。17期・18期研究生がハツラツとしたパフォーマンスとキラキラの笑顔を届ける。
18位には、込山チームKが行っていた『RESET』公演から「ウッホウッホホ」が入り、込山チームK・田口チームKに所属していたメンバーら16名で披露。豪快なゴリラのパフォーマンスで“チームK魂”を炸裂させる。
ランキングは続き、17位から11位を一挙に発表。15位には再び『ただいま 恋愛中』公演から『純愛のクレッシェンド』が入り、17期研究生の正鋳真優・水島美結・山﨑空が同公演で磨き上げてきた迫力のパフォーマンスで会場を魅了する。
14位には2代目AKB48グループ総監督・横山由依のソロ曲「月と水鏡」がランクイン。横山本人から「この2人に歌ってほしい」と指名を受けた下尾みう・田口愛佳の2名で歌唱し、切ない歌声をしっとりと響かせる。
TOP10の発表へ
終盤に差し掛かり、いよいよTOP10の発表へ。10位「シアターの女神」9位「摩天楼の距離」と根強い人気を誇る楽曲に続き、8位には10月3日(火)に千秋楽を迎えた倉野尾チーム4『サムネイル』公演の楽曲「コイントス」がランクイン。同公演でこの曲を任されていた村山彩希が情熱的に歌い上げ、 “シアターの女神”の異名にふさわしい貫禄のパフォーマンスでファンを圧倒する。
7位「君に会うたび 恋をする」に続き、6位に入った「てもでもの涙」は大盛真歩・柏木の2名が熱唱。この楽曲が“推し曲”だったと語る大盛はオリジナルメンバーの柏木と歌えたことに「ほんっとうに最高でした! AKB48に入る前から一番好きで、自分のアイドル人生の中でいつかゆきりんさんと2人でやりたいという夢があったので、しかも武道館でそれがかなうなんて思ってなかったのでうれしいです!」と喜びを爆発させる。
5位の「お手上げララバイ」では永野芹佳がキレのあるダンスパフォーマンスで魅せ、4位にはチームBの原点ともいえる代表曲「初日」が入り、おなじみの円陣から始まるパフォーマンスで会場を一つにする。
1曲ごとに歓声が大きくなる中、リクアワもいよいよクライマックスへ。3位となったのはチームA 7th Stage『M.T.に捧ぐ』公演の楽曲「She’s gone」。オリジナルメンバーである佐々木優佳里・谷口めぐと本田仁美・村山が椅子を使ったダンスパフォーマンスと妖艶な表情で魅せる。
続く2位はチームA 3rd Stage『誰かのために』公演の楽曲「誕生日の夜」。意外な楽曲の2位ランクインにファンからも驚きの声が上がり、向井地美音は「昔の劇場公演曲なんですけど、第2位ですよ、皆さん! びっくりですよねー!」と驚き、小栗有以は「誰が入れてくださったんだろう」と首をかしげる。
栄えある1位に輝いたのは
そして、栄えある1位に輝いたのは、柏木のソロ曲「夜風の仕業」。柏木は喜びをかみ締めながら歌い上げ、リクアワの歴史に新たな1ページを刻んだ。卒業前最後のリクアワで自身のソロ曲が1位獲得という感動的な幕切れに、柏木も感極まった様子で「AKB48に入って初めていただいたソロ曲で、13年間大切に歌ってきた曲なんですけど、17年間のAKB48人生で総選挙とか他にもいっぱい順位がつくような場面があった中で、本当の本当に初めてファンのみなさんのおかげで1位という順位をいただけて感謝しています! ありがとうございます」と感謝を伝えると、大きな祝福の声が飛び交った。
また、白いドレス衣装に「もう卒業みたいじゃない!? ちゃっかり花冠まで乗せちゃってなんか申し訳ない」と自らツッコミを入れると、向井地は「より一層(卒業コンサートを行う)3月のことを想像して泣けちゃいました」と少し寂しげに呟く。
本編の最後では、向井地がリクアワを振り返り「普段テレビとかメジャーな場所で歌うわけではない、劇場で毎日私たちが歌いつないでいる曲を一個一個愛していただいて、この子がこの曲を歌っているのがいいねっていうふうに思ってくださって、それを理解して投票してくださった皆さんがいたからこそ、今日の30曲も素晴らしい順位になったと思います。これからも劇場公演を大切に歌いつないでいきたいと思います!」と誓った。
サプライズ発表
するとここでスクリーンに「お知らせ」の文字が。リクアワのランキング発表風に、AKB48劇場16人公演の初日が劇場オープン18周年を迎える12月8日(金)となることを発表。さらに公演内容が完全オリジナル新公演となることをサプライズ発表した。
向井地が「本当にうれしいお知らせなんですけど、『M.T.に捧ぐ』公演以来約7年ぶりとなる秋元康先生書き下ろしの完全オリジナル新公演です!」と発表すると、新公演を待ち望んでいたファンから盛大な拍手と歓声が沸き起こる。
現役メンバーのうちほぼ全員が初めて臨む新オリジナル公演、小栗は「私も初めてです! 新体制になってチーム制はなくなってしまったんですけど、18周年をきっかけに秋元康さん書き下ろしの楽曲をいただけるということで、これから20周年とその先をつないでいけるように、みんなで気持ちを一つにして頑張っていきたいと思います! 皆さん楽しみにしててください!」とファンにメッセージを送り、本編を締めくくった。
アンコールでは、62ndシングル「アイドルなんかじゃなかったら」にカップリング収録される「In any way」(Official Shop盤収録)、「君は僕を覚えてるかな?」(TYPE-C収録)、「知ったかぶりのその下に」(共通カップリング収録)をファンの前で初披露。「知ったかぶりのその下に」でセンターを務める18期研究生の新井彩永は「初センターの曲を日本武道館というすてきなステージで披露させていただけてとてもうれしいです!」と声を弾ませる。
そしてラストは最新曲「アイドルなんかじゃなかったら」を披露。柏木のAKB48人生“初”の1位獲得、約7年ぶりの新公演実施の発表に会場の熱気が冷めやらぬまま、今年のリクアワは終幕となった。
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