2023-08-04 18:10

音楽プロデューサー・サリー久保田が明かす「SOLEIL」活動休止以降の動き

「BUBKA9月号」に登場しているサリー久保田
「BUBKA9月号」に登場しているサリー久保田
この記事の画像(6枚)

楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回、80年代ネオGSシーンの中心的バンド「ザ・ファントムギフト」のベーシスト、そして音楽プロデューサーとしても活躍するサリー久保田が登場。長年この業界に身を置きながら、現在でも数々のプロデュース、楽曲リリースで目まぐるしく活動の場を広げる彼に、これまでのプロデュースの遍歴や、今最も力を入れているプロジェクトを深掘ります。

SOLEIL活休後の動き

――SOLEILの活動休止以降の動きから伺っていきたいと思います。僕の記憶では、SOLEILが事実上終わってしまうことにサリーさんはかなりショックを受けていて。

サリー久保田 あー、そうでしたか。SOLEILは僕の音楽人生の中でも一番いいところまでいった感じがしたんです。もう一息だったんですけどね。ワンちゃんがご飯をお預けにされたような感じでした(笑)。ライブの動員が上がっていたので、このまま1000人を超えるようになれば、ライブ活動だけじゃなくてテレビとかコマーシャルも頑張りますって話で盛り上がってたんですよね。まぁ、コロナもあったからわからないんですけどね。

――そして翌2020年の秋にオルガントリオのサリー久保田グループを結成されました。最初は企画ものでしたよね?

サリー久保田 僕がちょうど60才になったので、何か出したいなということで。RYUTistにも参加してもらいましたね。オルガントリオにしたのは単純で、SOL EILの時はギターバンドだったので、次はハモンドオルガンにしようかなと。モッドっぽい感じで、イギリスの60年代のペドラーズとかジョージィ・フェイムみたいな感じをイメージしてました。ライブではギターを入れることもあります。

――還暦祝いとしてサリー久保田グループで2枚の7インチをリリースしましたが、グループはその後、現在に至るまで続くことになりました。このトリオでの手応えも感じていたということでしょうか。

サリー久保田 ドラムの原“GEN”秀樹くんは、その前に星野みちるちゃんのレコーディングで初めて会って。前から頼みたいと思っていたんですけど、やってみたらすごく上手だし、ノリも良かったんです。TWEEDEESでも叩いていたし、一緒にやったらすぐにハマるだろうなと思ってました。オルガンの中山努さんは20年以上前から同じ事務所にいて、90年代の時も何度もアレンジをお願いしたり、ライブもサポートしてもらっていたので、ハモンドオルガンをフィーチャーするのも問題ないだろうなということで、とりあえずレコーディングだけしていこうと思ったんです。

――当初はレコーディングのみのユニットだったと。2020年はコロナ禍真っ只中でもありましたしね。

サリー久保田 だから当時は続けようという意志がそんなにあったわけでもないんですけど、クリンクレコードというところで4曲入りのカバー企画のフォーマットがあって、社長さんが個人的に知り合いのミュージシャンを呼んで作ってたんですね。それを手伝っていたディレクターが僕の昔からの友達で、今こんなのやってるんだといっぱいサンプルを送ってくれるんですけど、毎回送ってくれるものだから、僕、なんかやった方がいいのかなという気になってきたんです(笑)。それで話したら、やってほしいですということになりました。

――それでサリー久保田グループでカバー集を出すことになると。

サリー久保田 社長に言われたのが、昭和の時代までのカバーにしてくれと。クリンクレコードはオールディーズのレーベルなので、50年代、60年代の曲をやって、カタログのプロモーションになればという考えだったんです。僕としては、本当は90年代の曲をカバーしたかったんですけど、社長の意向があったので、昔の洋楽や邦楽の曲をチョイスして。それで、加納エミリさんをフィーチャーした一作目を作っていくなかで、社長が「続けてくれるなら久保田くんのレーベルにしていいよ」と言われたんです。最初がエミリちゃんだったので、じゃあ女の子をゲストにする企画にしましょうということで、「GIRLS AT OUR BEST」という、バンド名からとったレーベルを始めました。

取材・文/南波一海

――インタビューの続きは発売中の「BUBKA9月号(Amazon)」「BUBKA9月号(セブンネットショッピング)」「BUBKA9月号(HMV&BOOKS online)」で!

サリー久保田=さりーくぼた|静岡県出身。アートディレクター、グラフィックデザイナー、ミュージシャン。1984年多摩美術大学卒。 1987年に「ザ・ファントムギフト」でデビュー。2017年「SOLEIL」をプロデュース。近年、サウンドからデザインまで全てをトータル・プロデュースして、 さまざまなアーティストとコラボレーションしている。「 サリー久保田グループ」「ウインクミュージック・サービス」 再結成した「ザ・ファントムギフト」「ザ・スクーターズ」で活動中。

BUBKA(ブブカ) コラムパック 2023年9月号 [雑誌] Kindle版
Amazonで購入

Amazon Kindle
楽天Kobo
Apple Books
紀伊國屋Kinoppy
BOOK☆WALKER
honto
セブンネットショッピング
DMM
ebookjapan
auブックパス
Reader Store
COCORO BOOKS
コミックシーモア
ブックライブ
dブック
ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

日向坂46小坂菜緒表紙:BUBKA (ブブカ) 2023年 9月号
Amazonで購入
セブンネットショッピングで購入(日向坂46佐々木美玲ポストカード1枚付き)
HMV&BOOKS onlineで購入(日向坂46小坂菜緒ポストカード1枚付き)

日向坂46小坂菜緒表紙:BUBKA (ブブカ) 2023年 9月号

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 「僕が見たかった青空」今井優希、ギャルマインド のすゝめ
  2. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  3. 【BUBKA2月号】栗栖正伸、イス大王が語る遅咲きヒールとしての苦節50年
  4. 乃木坂46林瑠奈さんの飛躍の根底にある“2つの強み”
  5. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  6. 【昇天】ドラゴンズ万歳! 金丸獲得だけじゃない「満点超え」ドラフトの理由とは? 青味噌のみそみそダイアリー #4
  7. 吉田豪「What’s 豪ing on」Vol.9 坂本慎太郎、ブレイクしたくない 好きな人に届いているいまがベスト
  8. 【追悼】酸欠少女さユりが私たちに残したもの
  9. 吉田豪新連載「what’s 豪ing on」Vol.2 向井秀徳
  10. 吉田豪「What’s 豪ing on」Vol.10 岸田繁、すべての音は泥団子イズムに通ず
  1. 日向坂46 松田好花が深夜に自爆!オードリー若林との記念写真がピンボケに終わるも「カメラのカネムラ」のおかげで無事解決
  2. 日向坂46小坂菜緒『EX大衆』リニューアル号表紙を飾る
  3. 日向坂46 松田好花がオードリー若林との夢の共演の「裏側」河田陽菜と埼玉でネタ探しするほど追い詰められた一週間
  4. 「松田もだって36……」オードリー若林の年齢イジりに日向坂46松田好花「おばさんイジりは良くない」と大激怒!?
  5. 乃木坂46の37thシングル『歩道橋』センターは、4期生の遠藤さくら!音源の配信も決定!
  6. 日向坂46の松田好花が撮るメンバー写真が有能すぎる!“カメラガチ勢”の金村美玖との撮り合いが白熱化⁉
  7. 日向坂46×ラジオ…収録現場に密着『BRODY8月号』表紙&特集解禁
  8. 菅井友香、祝!運転免許取得「一人旅にも挑戦してみたい」キッチンカーへの憧れも
  9. 日向坂46と二人三脚で歩んできたオードリー若林「自分の目利きが間違っていた」と、松田好花をガチ分析
  10. 齋藤飛鳥曰く「覚悟が決まると最強」!23歳になった乃木坂46のエース・遠藤さくらが放つ“あざとさ”と“か弱さ”と“輝かしさ”!