元“動物園系アイドルユニット”真瀬日美子、“生まれたてほやほや”舞台女優に!「生きてますよ」
目指すのは「自分にしか出せない演技をお客さんに伝えられるような役者さん」
――今回の稽古が始まって1週間ほど経ちますが、演技を実際に体験してどうでしょうか?
真瀬日美子:「楽しい!」っていうのが前提なんですけど、レッスンと違って舞台となると声を張らないとお客さんに届かないっていうのがあるので、最初は腹式呼吸を使って声を大きく出すのが苦労して(焦)。でも、本番は1番後ろの人までセリフを届けないといけないので、頑張らなきゃっていうのはありますね。芝居の相手に投げ掛ける言葉でも、お客さんに聞こえないと意味がなかったりするから、それが舞台での大変さというか。そこは意識して頑張ってる最中です。
――役作りの面で心掛けていることってありますか?
真瀬日美子:最初に撮影をしたとき、髪型とか衣装、自分のセトネちゃんはこういう感じの子っていうのをノートに書いてて、その後の顔合わせで「Wキャストの人は性格が全然違っていいから」って脚本の方がおっしゃっていたので、「あっ、それでいいんだ!」って思って。ビジュアルからは明るい子なのかなって読み取れるし、セトネちゃんも失物なので何かを失ってはいるんですけど、それをコンプレックとは思ってなくて、失物タウンにいて楽しいんだよっていう子だって台本を読んで感じたので、そのポジティブさを出せたらいいなって。衣装も明るい色なので、ニコニコしてて明るくて、でも流されづらい芯のある子っていうのを軸に演じています。
――「失物(うせもの)/lost and…」って、何かをなくしてはいるけど、暗いストーリーではないんですね。
真瀬日美子:どちらかというと明るい話です。基本的にはガールズ・コメディで、めっちゃ楽しいです!
――今回の舞台で、ひみちゃんが考える見どころって、どんなところでしょうか?
真瀬日美子:タイトル的にはシリアルな舞台なのかなって思われる方もいらっしゃると思うんですけど、180°違うファンタジー・コメディみたいな作品なので、笑っていただけますし、その中で「ここ大切だな」「こういう気持ちを大切にしたいな」とか、何か皆さんに届くものがあると思います。あと、ダンスも注目ポイントなので、そこも見ていただきたいです。本当にみんなで頑張っているので、コミュニケーションを取って良い作品にできたらなと思っています。
――アンティークとヴィンテージ、それぞれ全員が出ずっぱりで、“推しがいたら永遠に見ていられるシステム”の舞台とお聞きしました。
真瀬日美子:はい、ほぼ全員ずっといます。ダンスも基本、全ナンバーで全員出てます。
――じゃあ、推しを見失っちゃうと大変かも。
真瀬日美子:でも、バラバラな衣装を着てるから分かりやすいかなと思いますよ。キャラクターは、みんな違った個性があって、判別付きやすいくらいに濃いです。
――舞台では一生懸命、オレンジの子を探しますね。
真瀬日美子:ぜひ! オレンジは私しかいないので。みんな、色合いが結構違うんですよ。
――ひみちゃんのオレンジって新鮮ですよ。
真瀬日美子:そうなんです、私も思いました。ずっとペンギン担当=青だったので。今、舞台をやってて音楽をかけながら作品で踊るっていうのが久しぶり過ぎて、音楽って楽しいなって最近思いますね。もちろん難しいんですけど、覚えちゃえば自分の世界観に入れるので、「覚えたい!」っていうのがありますし、めっちゃ楽しいです!
――今後、目指す女優像ってありますか?
真瀬日美子:小さいころから役者さんになりたいっていうのがあったんですけど、舞台も映像作品でも活躍できるような役者さんになりたいなってずっと思ってます。自分にしか出せない演技をお客さんに伝えられるような役者さんになりたいですね。まだまだ修行中なんですけど、駆け出しの1年生なので!
――“生まれたてほやほや”の役者さんですもんね。
真瀬日美子:そうです、新米なので!「生まれたよ!」くらいの感じです(笑)。
――ひみちゃんの話は動き付きだと、より良いですね。
真瀬日美子:はははっ! ジェスチャーが多いんですよね、恥ずかしい(照)。
――ひみちゃんの中で、憧れの女優さんはいらっしゃるんですか?
真瀬日美子:いろんな作品を見て「この方、本当に素晴らしいな」と思うのは、樹木希林さんです。いろんな作品を見てて、樹木希林さんは本当に素敵で、素晴らしいなって思います。私も樹木希林さんのような、オリジナリティを出せるような役者さんになりたいですね。
――では最後に、ひみちゃんとの再会を楽しみにしているファンの皆さんに、今回の舞台への意気込みとメッセージをお願いします!
真瀬日美子:私の役者人生のスタートダッシュになる作品なので、たくさんの方に見ていただきたいですし、「ひみちゃん、頑張ってるんだな!」っていうところを見せられたらいいなと思います。この舞台を見てくだって、次の作品を見たいなって思ってくださったら嬉しいです。見ていただけたら、それが本当に皆さまからの愛だと思うので(笑)。これからも頑張ります。よろしくお願いします!
■真瀬日美子 公式Twitter【@himiko_manase】
■舞台「失物(うせもの)/lost and…」
7月21日(金)~23日(日)東京・萬劇場
公式HP【usemono.nlt-stage.com】