音楽プロデューサー田家大知、ゆるめるモ!最新アルバムに込めた想い

ゆるめるモ!音楽プロデュースを務める田家大知が「BUBKA8月号」に登場
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楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回はアイドルグループ・ゆるめるモ!の音楽プロデュースを務める田家大知が登場。苦節10年しぶとくアイドルシーンでサバイヴし続ける彼に、ゆるめるモ!の最新アルバム『GOLDEN YOU』に込めた想いを聞くとともに、なぜここまでアイドルプロデュースに携わり続けるのか、その信念に迫りました。

アイドル運営の動機

――ゆるめるモ!がメンバーを変えながら長く活動していて、しかもこうしてしっかりとリリースを続けていることが本当にすごいと思っています。

田家大知 ありがとうございます。このしぶとさと執念をみんなわかってよという感じなんですけど(笑)、なかなかそこまで興味を持ってもらえず。前のメンバーが抜けたら世間からの注目度が一段落して落ち着いて、「まだあったんだ!懐かしい!」みたいに言われたりもしてて。

――(笑)。田家さんのモチベーションはどんなところからきているのでしょうか。

田家大知 10周年を「10執念」といったりしてきたんですけど、本当に執念だけなんですよね。その源は何かというと……ゆるめるモ!って正直なところ経済的には色々と厳しくて、はっきり言って僕の年齢で打ち込むような仕事ではないんです。もし大きな会社に所属してたら「こんなの全然回ってないじゃん」って簡単に潰される規模のもので。だから何なのかと自分に問いかけた時に、理由は多分ふたつあって。ひとつは僕がゆるめるモ!を始めたきっかけである、ひとりでも多くの自殺者をなくすこと。辛いときは逃げてもいいんだよというメッセージを、僕なりに今の若い人へ伝える切り口があると確信しているんですね。世の中を見渡した時に、同じやり方でそのメッセージを送っている人がいないので、これは僕しか見えてない角度なんだなと思って。だからそこは勝手に使命感を持ってます。

――そこは初期の『逃げろ!!』から一貫してますよね。

田家大知 はい。曲のタイトルやテーマが思い浮かぶ時、検索してみるといつも誰も使ってないんですよ。カブる思考の人がいないので、それを見つけてしまったとなると、これは僕が世に出してあげないといけないという感覚で届け続けているのが一番大きいですね。もうひとつは完全に音楽です。僕は音楽が大好きなんですけど、人類と音楽の発展の歴史みたいなことも大好きなんです。パンクがあってニューウェーブがあって、日本に渡ってきてこんな変なバンドが生まれて、みたいな音楽史がすごく好きで。それでいて、僕はマニアックな音楽が好きでありながらJ-POPの面白さも全く同じものとして捉えているんですよね。両方の面白さを合わせて伝える人はアイドル業界を見渡してもいないし、バランスよく人類と音楽の奥深い共生関係みたいなものを伝えたい。だから僕はオマージュをいっぱいやってるんです。

――もうずっと過去の名作のジャケや曲をオマージュしてますもんね。

田家大知 たとえば洋楽をあまり聴いたことのないような若いファンの人たちにプライマル・スクリームの『スクリーマデリカ』が面白いんだよと伝えて、100人中5人くらいでも興味を持ってくれたらやった意味があるなと思うんです。ただ、最終的な出口はポップミュージックにしたいので、ノイ!みたいな10分の曲をやってもサビはちゃんとキャッチーにしたりして。僕は過去の名盤に救われて生かされてきたから、僕が洋楽のマニアックな盤にスポットを当てないと日本でこれに注目する人が絶滅してしまうんじゃないかなと。音楽史のためにやらねばという感じです。これも使命感ですね。何なんだろうこの情熱というか狂気はと思います(笑)。

――まだまだ続くインタビューの続きは発売中の「BUBKA8月号」で!

取材・文/南波一海

田家大知=たけ・たいち|「音楽で君を守る」代表。アイドルグループ・ゆる
めるモ!の音楽プロデュースを務めるほか、さまざまなプロデュース、音楽制作に携わる。著書は『ゼロからでも始められるアイドル運営』『10年続くアイ
ドル運営術』(どちらもコアマガジン刊)。

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