水谷豊、初の自伝著書発売決定「こんなに自分の過去を振り返ろうとしたことは一度もなかった」
俳優・水谷豊“初”の著作「水谷豊 自伝」(新潮社)が、7月13日(木)に発売されることが決定した。
「傷だらけの天使」や「熱中時代」、そして「相棒」…出演作の秘話から実人生の起伏、多彩な交友録まで、旧友の作家・松田美智子氏を聞き役に、余すところなく語り尽くした初の著作となっている。
初めての著作刊行へ水谷豊の背中を押したのは、松田美智子氏が聞き手になってくれるなら、長い間自分が繰り返し自問し続けてきたことの答えが見つかるかもしれないという「淡い期待」だった。
水谷は20代前半当時、親友である松田優作・美智子氏夫妻の家をしばしば訪れ、夜中まで話し込んで泊めてもらったこともある間柄。お互いに気を許した仲だからこそ話ははずみ、当初の予定を大きく超え、立ち会った編集者も驚くほどのエピソードや想いが飾らない言葉で明かされた。
いわく、世も人の生も有為転変。だが、水谷に湿った気配はない。淡々と、時にウイットを交えて語られる肉声を、松田さんは旧友の情愛と作家の感性で受け止め、書き留めて本作は共著として刊行されることとなった。
「細かいところが気になるのが僕の悪い癖」とは『相棒』杉下右京の口癖ですが、細かいところに神が宿るのが書籍の世界。読み終えた後に、またあの口癖が聞こえてくるかもしれない。
「最後に一つだけよろしいですか?」。「人間、本気になって何かに向かえば、自分でも思わぬことができるようになったりするものですよ」。水谷は果たして自問し続けてきた答えを見つけることができたのか。
「水谷豊 自伝」目次
第一章
彷徨 おいたち/初恋のようなもの/芸能界デビュー/14歳で初主演/高校時代/ 初めての挫折/アルバイト気分の仕事/親友との出会い/ 『傷だらけの天使』の忘れられない共演者/海外ひとり旅/ レポーターとのバトル
第二章
幾多の出会いと別れ 『青春の殺人者』/台本は持たない/『赤い激流』とピアノ/『熱中時代』/ 歌手デビュー/優勝はしたけれど/僕は晴男で雨男/最初の結婚/ 仕事をしろよ/二人の巨匠/心に残る名優/最も長いお付き合い/ “蘭ちゃんさん”/親友との別れ
第三章
地味にいい仕事 娘の誕生/スケールの大きな作品/先祖供養/不思議体験/愛されて京都/ 刑事貴族/趣里との時間/地味にいい仕事に恵まれる/方向音痴/ 『相棒』へ向かう前哨戦
第四章
相棒 顰蹙を恐れない ヒットの予感/主役の心構え/好調スタート/シリーズは2クールに/ ミスターサマー/右京は泣かない/長台詞/美和子スペシャル/ 『相棒』劇場版/主役をやれ/一人だけの特命係/岸惠子との再会/ お言葉ですが/レギュラーの面々/シニカルとコミカル/官房長!/不仲説/ ダブルスコアの相棒/水谷が切望した相棒/水谷豊の裏相棒/棺を蓋いて
第五章
変幻自在 還暦祝いの共演/監督という仕事/根も葉もない嘘/演技論/ ネットの功罪/煙草をやめた日/我が交友録/拍手で充分/ 太陽が帰ってきた/老いについて/地獄の娯楽担当
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