乃木坂46与田祐希&遠藤さくら、齋藤飛鳥に向けて涙のラストメッセージ
乃木坂46 1期生・齋藤飛鳥の卒業コンサート最終公演が、5月18日(木)に東京ドームにて行われた。
アンコールでは、卒業までを追ったドキュメント映像に続いて、白地にシルバーをあしらったドレスを着た齋藤がステージに登場。「昨日今日と、本当に心から楽しい、幸せなライブを作ることができました」と語る彼女は、「恩返しという言葉があると思うんですけど、私にはもっと好きな言葉がありまして。恩送りという言葉を知ってから、メンバーやスタッフさんに対してなんとなく気持ちの整理ができたような気がしていて。恩を返すだけではなくてどんどん送っていく、そうやって連鎖していくって素敵なことだと思うし、そういうことを私たちも歌っているなと気づいてからは、その言葉をすごく大切にして生きています」と客席に向けて告げる。
続けて、「私は今日が終わったら皆さんとはお別れするし、きっと過去の人になるんですけど、でももしここにいる皆さんとか画面越しに見てくれている方とかが、私を見たり乃木坂を見て少しでも楽しいな、明るい気持ちになったなと思ってもらえたんだったら、それを恩とは言いませんけど、これからは後輩のみんなに渡していってほしいなと思っています」と今の思いを言葉にしてから、「(次の曲は)誰より支えてくれたお母さんのことを思い浮かべながら歌おうかなと思います」と自身のソロ曲「硬い殻のように抱きしめたい」を、感情をたっぷり込めて歌い切った。
その後はメンバーも加わり、「僕だけの光」「ロマンスのスタート」「おいでシャンプー」をポジティブさに振り切ったステージを展開。
パフォーマンスを終えると、後輩を代表して遠藤と与田が齋藤にメッセージを送る。齋藤を心の底から慕う遠藤は「飛鳥さんからいただいたものを忘れないように一生懸命抱えて、これからもここで踏ん張って頑張るので、いつか飛鳥さんが言ってくれたように自分で自分を認めてあげられるようになったら、また会いにいきます」、与田は号泣しながらも「本当は飛鳥さんが一番重いものを背負って大変なはずなのに、私たちのことをいつも気にかけてくれて抱きしめてくれて、そんなさりげない優しさに救われた後輩はたくさんいると思います」とそれぞれの言葉で思いを伝える。
最後に、新キャプテンの梅澤が「こうしてみんなで送り出すことができてうれしいし、みんな本当に楽しんでいたから、これがみんなの思いのすべてだなと思いました。先頭に立っていろいろ大変なこともあったと思うけど、11年と8カ月本当にお疲れ様でした!」と労いの言葉を送り、ラストナンバーとして「ジコチューで行こう!」を全員でパフォーマンス。齋藤は「最後にこんな景色が見られて、もう人生大満足です。明日からは恋とかもするかもしれませんね(笑)。お前らの誰かの嫁が飛鳥になるかもしれませんね(笑)」などと冗談を交えつつ、翼の生えたゴンドラに乗って上空へと羽ばたいていき、約3時間にわたるアイドル人生ラストステージを終了させた。
しかし、彼女がステージを去ったあとも「飛鳥コール」は鳴り止まず、再度ステージに登場した齋藤は改めて感謝の気持ちを伝え、ステージを去っていった。
文/西廣智一
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