AKB48岡田奈々「卒業公演」に同期がサプライズ登場
AKB48劇場にて「AKB48 岡田奈々卒業公演」が行われ、YouTube「ゆうなぁもぎおんチャンネル」でおなじみの村山彩希・茂木忍・向井地美音らAKB48メンバーが出演。また、横山結衣や14期生の内山奈月・小嶋真子・西野未姫・橋本耀・前田美月ら卒業生もサプライズで駆けつけ、岡田奈々のAKB48としての最後のステージに彩りを添えた。
2012年に14歳でAKB48 14期生として加入し約10年。2014年に36thシングル『ラブラドール・レトリバー』でシングル表題曲選抜メンバーに初選出。44thシングル『翼はいらない』から60thシングル『久しぶりのリップグロス』まで17作連続で選抜入りを果たし、51stシングル『ジャーバージャ』、58thシングル『根も葉もRumor』ではセンターを務めた。2017年から2021年まではSTU48も兼任し、3年間にわたりキャプテンも務めるなど同グループを牽引。また、昨年の「第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」では悲願の初優勝を飾り、その歌声はたくさんのファンの記憶に刻まれた。名実ともにAKB48グループの中心メンバーとして活躍してきた岡田奈々は、昨年11月に卒業を発表。4月2日、AKB48劇場での卒業公演をもってAKB48を卒業し、新たなステージへと羽ばたく。
卒業公演は自身のセンター曲『根も葉もRumor』のフルサイズ披露で幕開け。『根も葉もRumor』オリジナルメンバーである卒業生・横山結衣もオープニングからサプライズ登場。圧巻の“どえらいダンス”を披露すると、場内のボルテージも一気に高まる。冒頭のMCでは、岡田は「『根も葉もRumor』といえば!ということで、私的に48グループで一番ダンスの表現力があると思う横山結衣ちゃんに来てもらえてうれしいです!」とコメント。
また、岡田の後輩メンバーたちが前日に開催された「岡田奈々 Congratulation concert」を振り返り、大盛真歩は「奈々さんがソロで『壊さなきゃいけないもの』(岡田のオリジナルソロ曲)を歌っていたとき、舞台袖でみんな号泣してた」と語り、千葉恵里は「普段マジで泣かないんですけど、リハのOvertureから涙が出てきた」とコメント。岡田がいかに普段からメンバーに愛されていたかが伝わるエピソードが次々と飛び出し、倉野尾成美は「こんなに偉大な先輩の下でやれてたんだなと、すごく幸せを感じた。奈々さんの最後のアイドル姿を目に焼き付けて、私たちもこの公演を楽しんでいきたいと思います!」と卒業公演に懸ける熱い意気込みを語った。
続くパートでは、ユニット曲10曲をノンストップで披露。山内瑞葵・小栗有以・佐藤綺星と『アイドルなんて呼ばないで』をかわいらしさ全開のパフォーマンスで魅せ、長らく最前線で共にAKB48を牽引してきた柏木由紀とデュエットで『てもでもの涙』を歌唱。美しいハーモニーで場内を魅了した。また「憧れの先輩」と岡田を慕う17期研究生の畠山希美・山﨑空とは『Bird』を披露。公私ともに親交の深い向井地美音とは、一緒に過ごした想い出をたどるように『泣きながら微笑んで』をしっとりと歌い上げた。そして、“ゆうなぁ”コンビの愛称で親しまれている盟友・村山彩希とはデュエットで『過ち』『レインボーローズ』の2曲を披露。『レインボーローズ』のイントロが流れると、岡田が「ゆうちゃん!この曲一緒に歌いたかったの!」、村山が「あなたは私の中で一番最高の相方です!」と笑顔で言葉を掛け合い、楽曲を終えると2人で抱き合う一幕も。2人の絆の強さを改めて感じさせるパフォーマンスに観客も大きな歓声で応えた。
卒業公演もいよいよラストスパート。自身が出演してきた公演楽曲『僕の太陽』『初日』『手をつなぎながら』や、チーム4のオリジナル楽曲『猫アレルギー』を弾ける笑顔でパフォーマンスし、場内を一つにした。最後は現在所属する向井地チームAメンバーと『キミが思ってるより…』を披露し、本編を締めくくった。
アンコールでは、岡田のAKB48人生を振り返る軌跡映像が流れ、黒と赤チェックの卒業ドレスに身を包んだ本人がステージに登場。ソロで『大人への道』を歌い上げ、こみ上げる感謝の気持ちと旅立ちの決意を力強い歌声にのせて届けた。
続く『10年桜』では、卒業生の内山奈月・小嶋真子・西野未姫・橋本耀・前田美月がサプライズで登場し、岡田の最後の晴れ舞台に14期生が全員集結。大好きな同期と大好きなメンバーに囲まれた岡田は、大粒の涙を流しながらも、最後は笑顔で歌い上げた。するとここで村山から手紙のサプライズが。村山が「昨日のコンサートで岡田奈々という存在の大きさに改めて気づかされて、一度思い出を振り返り始めると自分でも驚くほど涙が出てきます。本当はとっても寂しいみたいです。(中略)いつかあなたに追いつけるように今を一生懸命生きるから、あなたはあなたらしく生きて、誰よりも幸せになってください。今日まで本当にありがとう。これからもずっとずっとよろしく!」と岡田への愛情が詰まった手紙を読み上げると、岡田は涙を流しながら頷いた。
岡田は卒業スピーチで「加入当初は笑うこともできなかったし、歌って踊るなんてもってのほか。トークもグダグダだし、すごいつまんないことしか言えなかったんですけど、10年たってようやく人前に立ってちゃんとしゃべれるようになったのは、劇場公演のおかげだと思います。劇場公演はガチでやらないと本気がバレる場所。歌のうまさとかダンスのうまさじゃなくて、どれだけ本気でやっているかが人の心を打つんだなと、この劇場を通して勉強させてもらいました。ここで学んだ “プレッシャーを大切にすること”“ステージに立つ怖さを必ず忘れないこと”“お客さんが観に来てくれることは当たり前じゃないこと”を胸に持ちながら、これから1人で頑張っていきたいと思います。これからは、元AKB48という看板を背負って素晴らしい人間になれたらいいなと思います。卒業生の鏡じゃないけど、かっこいいなと思ってもらえる存在になれるように頑張るので、これからもAKB48と岡田奈々の応援をよろしくお願いします。そして、この劇場に心から感謝しています。ありがとうございました」と感謝を伝えた。村山には「あなたはこれからもステージで輝き続けてください。私もステージで輝き続ける人間になります」とメッセージ。ステージ上で約束を交わした。
ラストは「AKB48のはじまりの曲でもあり、私もAKB48の一員だったという証として胸を張って歌いたい」という想いで選んだ『桜の花びらたち』を熱唱。AKB48メンバーとして歌う最後の楽曲を終えた岡田は「メンバーと、スタッフさんと、劇場と、ファンの皆さんと…全てが大好きです!」と明るく締めくくった。メンバーを代表して向井地も「私たちもなぁちゃんが大好きです」と目を潤ませながら岡田に伝え、先輩・後輩メンバー、同期、そしてファンからのたくさんの愛に包まれた岡田の卒業公演は晴れやかに幕を閉じた。
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