AKB48卒業発表の横山由依、自ら“監督”として卒業ソングMV制作
――出来上がったMVの感想は?
「今の自分を全て詰め込めた」と思える作品になって良かったです。
完成したときは「早く、皆さんに観ていただきたいなあ」と思いました。今の自分を詰め込むことが、AKB48での12年間を一番表せるのかな?と思っていたのですごく満足しています。
――演者であり、卒業ソングであり、そして監督でもあるという、撮影中はどういう気持ちだったのでしょうか?
1人ということもあり、いつも以上にすごく集中しましたね。現場でのプレイバックもチェックさせていただいたので、撮って、見て、「ここはもう少し、こうしてみたいです」とか意見を伝えながら。スタッフのみなさんから「監督」って呼んでいただいていたのですが、私がイメージしていたものを「作り上げてくださるスタッフさんがいる」ということを改めて感じたんですよね。
今までは、決められた演出に従って、歌って踊ってという演者としての感覚だけだったので、スタッフのみなさんが支えてくださっていることはもちろんわかっていたんですけど、そこに行き着くまでどんなふうに動かれていたのか、正直見えない部分もあったんです。
秋元先生から歌詞をいただいた際に「ラブソングです」と言われたので、「持つお花は愛に関わるものがいいです」と無理な注文をしたりもしたんですけど、それを美術さんが集めてくださったりとか、そういうふうに「チームで作品を作る」ということを改めて経験できたのはすごく大きなものでした。
――最後にメッセージをお願いします。
本当にいろいろなことがあった12年だなと思うんですけど、12年は長いようで、あらためて今思うと「あっという間だった」という感じがしていて。
ファンのみなさん、メンバー、スタッフ、多くの方々と出会えてよかったと思いますし、これからも私はみなさんにたくさん恩返しができるように自分の夢を追い続けなきゃいけないなと思うので、すごく気が引き締まったというか。「ここから1人の横山由依になるんだ」ということを、MVを作らせていただいてあらためて感じました。
私は「秋葉原から夢を持った女の子たちが羽ばたいていく」というコンセプトに惹かれてAKB48に入ったんですけど、ついにそのときが来たというか。元AKB48としてちゃんと活動したり、皆さんの目に触れるお仕事をしないとなって思っています。
――そういえば、MVにはいろいろな思い出が散りばめられているとか?
そうです、そうです。今までのメンバーとの写真だったり、自分の思い出の写真だったり、同期との写真だったりが散りばめられていて、「ニローニ」もどこかにいます(笑)、探してみてください!