乃木坂46 3期生「三番目の風」で示す存在感、“1・2期生”が抜けてグループを牽引
この日、彼女たちが流した涙。
それは6年前に流した涙とは違う輝きを放っていた。
2023年2月25日、乃木坂46の3期生ライブが横浜アリーナにて開催。デビュー11周年を祝う今年のバースデーライブ(以下:バスラ)は「全体・5期・4期・3期・秋元真夏卒業コンサート」の5日間で構成されていた。バスラで期別公演が行われたのは2021年の9thバスラ以来で2度目のことである。その時と同様に今回も期別のトリを飾ったのが3期生だ。
翌日には最後の1期生・秋元真夏がグループを卒業し、最後の2期生・鈴木絢音は3月末の卒業が決まっていた。副キャプテンの梅澤美波が初日の全体ライブで新キャプテンに任命されるなど、3期生が奮い立つ条件が全てそろった状況の中で、11人がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか期待が膨らんでいく。とは言いつつも、私は大園桃子が在籍していた9thバスラの3期生ライブ、乃木坂46の衣装をテーマにした斬新な発想と無観客ながらも力強い12人の卓越された実力に、そこで3期生の集大成が完結したものだと思っていた。しかし、そんな私の思い込みはライブの1曲目、オーケストラのアレンジを加えた『僕は僕を好きになる』の意表を突いた華やかな登場によって一瞬にしてかき消されることになる。
彼女たちのパフォーマンスは自信に満ちあふれていた。梅澤は「みんなでたくさん意見を出して作ったライブなので、今の私たちの強さだったり、経験を積んできたものをお届けできると思うので、一味違う3期生の良さを楽しんでってください」と気合十分。このMCの流れで、向井葉月・山下美月・与田祐希の3人がアンダー曲『嫉妬の権利』を披露。向井は「選抜メンバーと一緒にあまり踊ったことがなかったので、私が何百回と踊ってきたこの曲を二人とやりました」と選曲の理由を明かした。『嫉妬の権利』は3期生が加入する前の曲なのだが、今となっては何百回と場数を踏んできた現アンダーメンバーがオリジナルメンバーと言ってもいいだろう。乃木坂46のアンダー曲を向井は守り続けてきてくれたのだ。
佐藤楓は吉田綾乃クリスティーと梅澤を両隣にして『Threefold choice』を彼女らしく“おふざけ要素”を取り入れてファンの心をつかむと、阪口珠美・久保史緒里・中村麗乃による『大人への近道』は、念願だった新中3組でのパフォーマンスが実現。伊藤理々杏と『心のモノローグ』を披露した岩本蓮加は、かつて彼女がセンターを務めたアンダーライブのように、可愛いだけじゃなく、かっこいい大人のオーラを見せつけた。
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