乃木坂46 3期生「三番目の風」で示す存在感、“1・2期生”が抜けてグループを牽引
与えられたものを全力で取り組む、それだけで精いっぱいだった当時の3期生。だが、彼女たちは積み重ねてきた経験と自分たちが置かれた現状を一人一人が理解して自分たちの意思へと変換していた。それを一番に感じたのが本編ラストの曲を披露する前の久保の言葉だ。
「3期生は7年目に突入しました。先輩方にずっと守っていただいてきた私たちですが、その役割を担わなければいけない時が来るんだと実感しています。そんな気持ちで初めて見た5期生・4期生のライブ。輝かしい後輩の姿を見て一つの感情が湧いてきました。私たち3期生にもまだまだやれることがあります。あんなにも頼もしい後輩たちがいたら、乃木坂46はまだまだ先の景色を見られると思います。これから私たちはその先頭を切っていかなければなりません。どうか皆さん、私たちの手を叩く方へ、ついてきてください」
終始自信に満ちあふれたライブだったが、抱えてきた不安や弱さをここで初めてファンの前でさらけ出した。涙を流し、声を詰まらせながらも、3期生を代表して強い覚悟を示してくれた久保は本当に頼もしい。直後の『僕が手を叩く方へ』をフルサイズで披露したことにも意味を感じた私は、歌い終えた彼女たちの涙の先に明るい未来があることを確信した。
アンコールのラストは、6年前の初単独ライブと同じように本編でも披露した『三番目の風』だった。しかし、当時と違うのはファンの反応を待たずに、彼女たちの意思によって発信されたトリプルアンコールだったことだ。どんなに輝かしい功績を持つ乃木坂46の表題曲も、3期生という名目をかかげた場所では『三番目の風』を超える曲はないだろう。終わってみれば、まさにこれから乃木坂46の先頭に立つに相応しい11人のライブだった最後に梅澤がメンバーとファンに向けて口にした「これからも一緒に最高の景色を見ましょう!」その言葉が全てを物語っていた。
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