2023-03-04 18:00

音楽プロデューサー/DJ・Night Tempoが追い求めるアーティスト像

「BUBKA4月号」に登場しているNight Tempo
「BUBKA4月号」に登場しているNight Tempo

楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回は、韓国出身のプロデューサーであり、世界的なシティポップブームの火付け役であるNight Tempoが登場。先日本格始動した新規プロジェクト「FANCYLABO」を掘り下げるとともに、彼が追い求めているアイドル、アーティスト像の軸となる美学について伺った。

FANCYLABO結成の経緯

――今回はユニットFANCYLABOと、ご自身の名義の作品、そして昭和グルーヴという3つの活動について伺いたいと思っています。まずはFANCYLABOですが、市川美織さんの加入は驚きました。どんな経緯だったのでしょうか?

Night Tempo 最初に矢川(葵)さんが決まって、矢川さんとイメージの合う方を探そうと思ったんです。もともとアイドル活動をしていて、歌手活動があまり活発ではなくなった人のなかでチェックをして。最終的に5人くらいに絞られたんですけど、そのなかで矢川さんと一番イメージが合うのが市川さんでした。この方と仕事してみたいなと思った時に、以前、コラボしたことがある竹内美宥さんから、僕のライブに「友達と行きたい」という話があって。その友達が市川さんだったんです。

――そんな流れが!

Night Tempo びっくりしました。偶然のきっかけで繋がったので、この方なのかなと思いました。それで話を聞いてみたら、アイドルとして再デビューを考えていて、プロデューサーとして僕を考えていたみたいんなんです。

――市川さんもNight Tempoさんの音楽に興味があったんですね。

Night Tempo 多分、竹内さん経由で聴いたんだと思います。それで、こういうプロジェクトをやってるんだけど参加してくれないかと話をしてみたら、ぜひやりたいということで。そこから事務所とミーティングして、マネージャーさんが調整大変だったと思うんですけど(笑)、スムーズに進めることができて、最初の曲のレコーディングまで無事に終わりました。

――例えばオーディションなどでメンバーを探すのではなく、キャリアのある人から絞っていったんですね。

Night Tempo FANCYLABOはアイドルを育てるプロジェクトじゃなくて、実現性があることをやりたかったんです。僕は夢を見たいわけではなく、現実的にできることをしたかったので。ちゃんとトレーニングも積んできて、舞台経験もあるから、新人さんよりは色んなことに対応ができるし、活動のなかで悔しい思いをした方もいると思いますので、その悔しさをわかってる方のほうが丁寧に取り組んでくださるんじゃないかと。

――矢川さんとのバランスというのは、やはり声ですか?

Night Tempo ビジュアルもすごく大事でした。このプロジェクトはアイドルを起用してはいますけど、アイドルグループではなく、コンセプチュアルなアーティストのユニットというイメージなんです。さまざまなビジュアルやタレント(才能)やアート(技術)を持っているので、それら全部を合わせてアーティストだと言いたいと思っています。だから最初はビジュアル。二人とも似たような雰囲気を持っていたということと、声は二人とも少しハスキーでちょうどバランスが合っていたのがすごく良かったです。

――FANCYLABOではNight Tempoさんも歌われるのでしょうか?

Night Tempo メインで何かをするというより、プロデューサーとしてコーラスを入れるイメージです。例えば男性のラップとか歌の声が必要な時に入れるとか。昔、角松敏生さんが女性アーティストをプロデュースをしていた頃に本人がバックコーラスをするケースが多かったですよね。そのイメージです。

――ソロ名義でヴォーカリストとコラボしているものとFANCYLABOでは音楽面でどんな違いを出していこうと考えていますか?

Night Tempo ひとつのコンセプトを決めて貫いていくのがFANCYLABOで、フィーチャリングとして色んな方に歌っていただくコラボは、曲ごとにコンセプトがあって、自分の作りたいクリエイティヴを見せていくものですね。ひとつのことをするのか、色んなことをするのかという差があります。自分がFANCY LABOでやりたいことは、Winkと菊池桃子さんのラ・ムーを混ぜたものなんです。

――それはめちゃくちゃイメージが湧きやすい。

Night Tempo 要は自分のやりたいことをやってます(笑)。歌うのはあの二人で、曲は僕の世界観を表現しているので、一般的な日本のアイドルとはまったく違う、海外でも普通に聴ける音楽性が中心になるとは思います。自分で“音楽性”と言うのも恥ずかしいんですけど。

――将来的にFANCYLABOがアメリカでライブを行なう可能性もある。

Night Tempo そういうお話も少しいただいてます。もちろん日本語で歌うけど、今は言葉も関係ないので。でも、海外でも活動できたらと思うけど、まずは日本のなかでこういったものもありですよと伝えたいなと思っています。

――インタビューの続きは発売中の「BUBKA4月号」で!「コラムパック」も配信中!

取材・文/南波一海

Night Tempo(ナイトテンポ)|韓国出身のプロデューサー/DJ。80年代のジャパニーズ・シティ・ポップ、ディスコ・チューンを再構築したフューチャー・ファンクで人気を集める。昨年2月には著書『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』(303 BOOKS)を発売。

【BUBKA(ブブカ) コラムパック 2023年4月号 [雑誌] Kindle版】
Amazonで購入

Amazon Kindle
楽天Kobo
Apple Books
紀伊國屋Kinoppy
BOOK☆WALKER
honto
セブンネットショッピング
DMM
ebookjapan
ブックパス
Reader Store
COCORO BOOKS
コミックシーモア
ブックライブ
dブック
ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

【えなこ表紙:BUBKA(ブブカ) 2023年4月号 [雑誌] Kindle版】
Amazonで購入
セブンネットショッピングで購入(ポストカード 3種からランダムで1枚)

NMB48上西怜表紙:BUBKA(ブブカ)2023年4月号増刊「NMB48 上西怜ver.」 [雑誌] Kindle版
Amazonで購入

【BUBKA 2023年4月号 セブンネット限定表紙版「菊地姫奈ver.」セブンネット限定特典:菊地姫奈ポストカード1枚付き(3種からランダム1枚)】
セブンネットショッピングで購入

BUBKA(ブブカ)2023年4月号電子書籍限定版「シャチフレ ver.」 [雑誌] Kindle版
Amazonで購入

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. すべての球団は消耗品である「#3 1999年の野村阪神編」byプロ野球死亡遊戯
  2. プロ野球・俺たちが忘れられない助っ人外国人たち…伊賀大介×中溝康隆が語る
  3. DABO「Platinum Tongue」かく語りき…Rの異常な愛情 番外編
  4. 渡辺正行「テレビに出る前の原石を、たくさん見ることができたのは幸せですよね」
  5. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  6. 乃木坂46、10年の歴史…3択クイズで振り返る
  7. 【BUBKA WEB限定カットあり】私立恵比寿中学・星名美怜、昨年開催された「大学芸会」を振り返る
  8. 「『ラストアイドル』とは何だったのか?」ほか BUBKAコラムパック2022年5月号配信
  9. 2021→2022 年末年始テレビストリーミング<内田名人>
  10. 乃木坂46与田祐希「『難しいからやらない』『あきらめる』っていうのは絶対違うなと思う できる限りは全力で挑戦したいなって思います」
  1. 乃木坂46冨里奈央、清涼感あふれる制服姿のグラビアショット
  2. 乃木坂46遠藤さくら「ライブの熱量をそのままDARSに」、菅原咲月「一回り成長した姿を」アンバサダーとしての意気込みを語る
  3. テレ東・田中瞳アナ、初のフォト&エッセイ発売決定「恥ずかしいけれど見てみてください」
  4. 佐藤栞里「すごい時代になったなぁ」サプライズギフトに感激
  5. すべての球団は消耗品である「#3 1999年の野村阪神編」byプロ野球死亡遊戯
  6. 乃木坂46梅澤美波「怖がりはやっぱり圧倒的に遠藤さくらちゃん」箱の中身対決で明らかに
  7. アイドルグループ『ラフ×ラフ』リーダー齋藤有紗「浴衣で踊るのが新鮮」2ndワンマン昼夜公演開催
  8. 【TIF2022】FES☆TIVE、真夏のお祭り騒ぎでファンを勇気づける!
  9. 乃木坂46早川聖来“卒業記念”写真集「また、いつか」より秋元康氏による帯コメント到着!裏表紙カット4点も公開に
  10. SKE48荒井優希&赤井沙希“令和のAA砲”、第10代プリンセスタッグ王座陥落