AKB48、劇場公演“声出し”解禁…アイドル&ファンにとってコールとは?声援とは?
アイドルとファンにとって、“コール”“声援”とはどういう存在なのか? 2月14日、AKB48の劇場公演では約3年ぶりにファンの声出しが条件付きで解禁された。改めて、その意義とステージパフォーマンスにおける影響について考えたい。
沈黙の3年間
2月14日、AKB48は劇場公演の「声出し応援」を解禁した。
これは同月8日の公式ブログで発表したもので、「1月27日付で政府より発表されました『新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針』の変更に伴い、AKB48劇場での声出し応援等に関する制限を以下のとおり変更させていただきます」との声明が出された。「以下のとおり」とは、「不織布マスクの着用」などが前提という意味で、要はマスクをしていればコールもMIXも打てますよということだ。
同ブログによると、声出しは「2020年9月3日以降禁止して」いたもので、さらに遡ると、2020年2月26日に予定されていたチームKの公演が中止になって以来なので、実に約3年ぶりに劇場での声出しが可能になったことになる。
3年前の2月頃を思い出していただきたい。外出の自粛が促され、マスクの着用が日常化し、世界からエンタメの火が消えたあの頃。感染症の専門家は「日常が戻るまで2年はかかる」とテレビで話していたが、それどころでは済まなかった。度重なる緊急事態宣言の発令に市民の生活は明るさを失った。
感染拡大に伴い、メンバーは自宅から「OUC48」として様々な企画を配信。エンタメの火を消してはいけないと躍起になっていた。
同年6月から無観客での劇場公演が再開した。だが、声援はおろか観客がいないエンタメはやはり寂しいものだ。その時期にメンバーの話を訊くと、皆やるせない無力さを感じていた。
同年9月から規制緩和に伴い、有観客公演が再開された。ただし、定員は27名。最前列に観客は入れず、ステージと一定の距離を取る必要があった。
その後は何度も出される緊急事態宣言に従いながら、定員数を変更しつつ劇場の火を消さずに活動を続けてきた。公演がAKB48の根幹だからだ。
昨年10月、ようやく定員数が250人に戻った。客席がぎっちり埋まったことに安堵したメンバーだったが、心はどこか満たされなかった。2020年春以前には当たり前に聞こえてきた声援がないのだから、それも仕方あるまい。
風向きが変わってきたのは今年1月下旬からだった。冒頭で書いたように、1月27日付に政府が発表した「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」で、マスク着用を条件としながらもイベントでの声出しが解禁されたのだ。
この方針転換によりエンタメ業界は素早く反応。続々と声出しが解禁された。星野源、ヤバイTシャツ屋さん、SUPER BEAVERなどがすでに解禁している。乃木坂46などの坂道グループは2月下旬からのライブで制限を解除すると発表した。後を追うように、AKB48も声出しがOKとなった。
メンバーはどんな気持ちでその日を迎えるのだろう。もしかしたら涙が止まらないメンバーもいるかもしれない。この3年でメンバーになった子は初めて浴びる歓声にどんな反応をするのか――。そう想像していると、居ても立ってもいられなくなった。こうなったら劇場に行くしかない。
2月14日、歴史の転換点を劇場で迎えることとなった。
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文/犬飼華
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