杉作J太郎が語る『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(第一期)最終回がツイッター・トレンドを独占! というニュースが記憶に新しいアニメシーン。昨年に続いて今期注目作品を杉作J太郎が語ります。
綾波レイの再来!?
先日(1月9日)『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(以下『水星』)第12話(1クール最終回)が放送されましたが、いやあ話題になりましたね。でも、2クールの開始まで、ここから3カ月待つんだよ! 僕は大人だからこの状態でも耐えられていますけど、エキセントリックな若者は待ちきれないんじゃないかな。何がどう衝撃だったのかは、これから『水星』を観始める方のために言わないでおきますが、それくらいスゴいところで終わっているんですよ。
『水星』は第1話からもう好きでした。この第1話の結末が良かったんですけど、なにより主役の女の子――スレッタとミオリネが、とにかく好みだったんだよね。キャラクターデザイン、さらに言うと声も好き。これは僕が『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイさんに出会ったときと同じ感覚です。この2人では、どちらかというとミオリネが好きですかね。ミオリネには僕の好きな要素がすべて詰まっていて……いや、そんなこと言うとスレッタに悪いな。スレッタも……いや、やっぱりミオリネかなあ。えーと……うん、こう言おう。僕は見た目はミオリネが好き。スレッタは可哀そうなので気にかかるんです。スレッタがどう可哀そうなのか?を言ってしまうとネタバレになるので止めておきますが、僕の推理として“絶対に可哀そうな設定がある”と言っておきます。
この“可哀そうな設定”という点だけで言うと綾波レイを超えているかもしれませんね。綾波を作り出した男・碇ゲンドウはいかにも悪そうなヤツでしたよね。『水星』でこのポジションにいるのがスレッタの母親・プロスペラで、声優は能登麻美子さんなんです。プロスペラは一見優しくてソフトなキャラクターなんですが……それゆえに怖いんです。僕は昔から能登さんのラジオを聴いていたり、『地獄少女』の閻魔あいも好きでしたけど、このプロスペラ役で能登さんは最大の恐怖になりましたね。閻魔あいのような娘役を演じても怖いし、母親を演じても怖い! でも、この能登さんの演技がまた素晴らしくて。『水星』には花江夏樹など人気声優が揃っていますが、そんななかで能登さんは照ノ富士ばりの横綱相撲ですよ。
間違いなく『水星』は僕の人生のなかで出会った大きな作品のひとつになりました。実際に僕の人生にも影響を及ぼしていますからね。『水星』には「逃げたら1つ、進めば2つ」という作品のキーワードとなる言葉があるんです。これはプロスペラが娘のスレッタに教える言葉なんですが、僕はこの言葉のおかげで車を買い替えることが出来たんですよ。というのも、ちょっと前まで買い替える元気がなかったんです。もう年齢も年齢だし、手続きとかいろいろと面倒ですから。でもそこで「進めば2つ」という言葉を思い出しまして。だから『水星』を観ていなければ、いま自動車には乗っていないです。いま乗っている車は気分的にスレッタが搭乗するガンダム・エアリアルですよ。まとめますと……僕はミオリネが好き。そしてスレッタは僕なんですよ。今の僕はスレッタとともに歩んでいるんです。
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