2023-02-03 18:10

杉作J太郎が語る『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

杉作J太郎がアニメについて語る
杉作J太郎がアニメについて語る

魔女じゃなく美女

第1クール最終回となる第12話はとにかく話題になりました。第11話が感動的な話だっただけに、みんな衝撃を受けたでしょうね。とにかく第11話は幸せすぎでしたから。でもね、あまりにも感動的ゆえ僕はある程度の覚悟はしていたんですよ。僕もたくさんの映像作品を観てきましたし、作ってもいますから分かるんです。これは荒れるフリだぞ!と。新日本プロレスで例えたらブルーザー・ブロディ襲来!のような波乱はあるだろう、と。そして世の中で物議を醸した第12話ラスト。これもネタバレは避けますが、言っておきたいのは“作品ではすでに戦争状態にある”ということ。ラストのスレッタもね、『プラトーン』や『ディアハンター』といった戦争映画ではよくある話なんですよ。だからあのスレッタをあんまり悪く言わないで! と言っておきたいです。そう、いま実際にロシア・ウクライナ間で戦争が起こっていますよね。日々、ウクライナの悲惨な状況が映像として伝わってくる……そんな時代に作られている作品、ということを意識して観てほしいです。

第12話の話題性から『チェンソーマン』や『スパイファミリー』を観ていた層が、これから後追い視聴を始めると思います。そういう方のために言っておきたいのは「プロローグから見るのが大事」。プロローグではスレッタの子供時代……とおぼしき姿が描かれるんですが、これを観ているのと観ていないのでは第1話の印象が違ってきますから。そんなふうに『水星』はとにかく謎が多い。なので『水星』はガンダムシリーズというより、どちらかといえば『新世紀エヴァンエゲリオン』に近いかもしれませんね。いや、謎解きを楽しむという点では『江戸川乱歩の美女シリーズ』かな? みんなスレッタやプロスペラのことを“水星の魔女”と呼んでいますが、僕は彼女らを「水星の美女」と呼んでいますからね。うん、僕にとって『水星』はガンダムシリーズではない! 美女シリーズです!!

とにかくこれから『水星』を観られる方にハッキリ言っておきたいのは、「『水星』は過去のガンダムとは全く関係ない!」ということ。第12話を観て「これこそガンダムだ」とか「やっとガンダムらしい話になった」とか言っている人がいましたが……そういう観方をしている人には、これからの『水星』を楽しむことは厳しくなってくると思います。だって『水星』は全く新しいコンテンツを作っているわけだから。作り手側も過去作と比べられるのは望んでいないと思いますよ。だから昔の知識を捨てたもの勝ち!……と言っている僕自身がデアゴスティーニの『隔週刊Gメン’75 DVDコレクション』を現在45巻まで揃えているわけですが。まあ、昔のものだからといってなんでも捨てていいわけではないですからね。

とにかく過去のガンダムシリーズをまったく忘れて観たほうがいい。今回の作品だけを見て判断しなくてはいけないと思います。あと、『水星』には恋愛要素もあるんですよ。スレッタは恋に恋する女の子で、この恋の行方も見どころのひとつです。僕は独身なんですが「進めば2つ」マインドで今ついに結婚したくなっているんですよ。是非ともスレッタはハッピーエンドを迎えてほしい! だってスレッタは僕なわけだからね。……ただ、スレッタがどうなっていくかはプロスペラにかかっていますから。もし第2クールで恋愛要素がなくなっていたら絶望しますよ。とにかく今の僕は能登麻美子に操られているんです!

――記事の続きは、発売中の「BUBKA3月号」で!

杉作J太郎|詩人・映画監督・DJ・ラッパー…etc。南海放送ラジオ『杉作J太郎 ファニーナイト』(毎週火~金19時~21時30分、毎週土 21時~23時)でパーソナリティを務める。アマゾンプライム見放題など各種配信サイトで監督作品配信中。

BUBKA(ブブカ) コラムパック 2023年3月号 [雑誌] Kindle版
▼Amazonで購入

BUBKA(ブブカ) コラムパック 2023年3月号 [雑誌] Kindle版

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Jさん&豪さんの世相を斬る!@ロフトプラスワン[青春愛欲編] Kindle版
Amazonで購入

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 「僕が見たかった青空」今井優希、ギャルマインド のすゝめ
  2. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  3. 【BUBKA2月号】栗栖正伸、イス大王が語る遅咲きヒールとしての苦節50年
  4. 乃木坂46林瑠奈さんの飛躍の根底にある“2つの強み”
  5. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  6. 【昇天】ドラゴンズ万歳! 金丸獲得だけじゃない「満点超え」ドラフトの理由とは? 青味噌のみそみそダイアリー #4
  7. 吉田豪「What’s 豪ing on」Vol.9 坂本慎太郎、ブレイクしたくない 好きな人に届いているいまがベスト
  8. 【追悼】酸欠少女さユりが私たちに残したもの
  9. 吉田豪新連載「what’s 豪ing on」Vol.2 向井秀徳
  10. 吉田豪「What’s 豪ing on」Vol.10 岸田繁、すべての音は泥団子イズムに通ず
  1. 日向坂46 松田好花が深夜に自爆!オードリー若林との記念写真がピンボケに終わるも「カメラのカネムラ」のおかげで無事解決
  2. 日向坂46小坂菜緒『EX大衆』リニューアル号表紙を飾る
  3. 日向坂46 松田好花がオードリー若林との夢の共演の「裏側」河田陽菜と埼玉でネタ探しするほど追い詰められた一週間
  4. 「松田もだって36……」オードリー若林の年齢イジりに日向坂46松田好花「おばさんイジりは良くない」と大激怒!?
  5. 乃木坂46の37thシングル『歩道橋』センターは、4期生の遠藤さくら!音源の配信も決定!
  6. 日向坂46の松田好花が撮るメンバー写真が有能すぎる!“カメラガチ勢”の金村美玖との撮り合いが白熱化⁉
  7. 日向坂46×ラジオ…収録現場に密着『BRODY8月号』表紙&特集解禁
  8. 菅井友香、祝!運転免許取得「一人旅にも挑戦してみたい」キッチンカーへの憧れも
  9. 日向坂46と二人三脚で歩んできたオードリー若林「自分の目利きが間違っていた」と、松田好花をガチ分析
  10. 齋藤飛鳥曰く「覚悟が決まると最強」!23歳になった乃木坂46のエース・遠藤さくらが放つ“あざとさ”と“か弱さ”と“輝かしさ”!