スタイリスト伊賀大介が2022年オススメ本を紹介【BUBKAアワード】
今年もやってきました、BUBKA アワード! 編集部の独断と偏見で、2022 年に活躍した著名人にインタビューを行うこの企画。スタイリスト伊賀大介氏が、過ぎ去りしよき時代の本と新しい時代を象徴する“読書”を語る。
今年の収穫は如何に?
自分も非常に楽しみにしているこの企画。この1年で読んだものの中からみなさんへのおすすめ本を紹介していきたいと思います。
やはり今年はアントニオ猪木さんが亡くなってしまったことが個人的にも非常に大きな出来事でした。今後ますます関連本が出てくるとは思いますが、いかに偉大でカッコよかったかを世の中が語りだした中で、まずは『Gスピリッツvol .66アントニオ猪木1943‐2022』と『KAMINOGE131』の猪木特集号を。
Gスピリッツは主に写真が良くて、KAMINOGEは猪木さんが亡くなってすぐに関係者に新しい話を聞きにいっているんで、その話は知らなかったっていうのがめちゃくちゃ多かった。あと、ビジュアルに関しては「Gスピリッツ」だけじゃなくて東スポの追悼号が良かったですね。この2誌(紙)は持ってる引き出し、蓄積があるから凄いなと。東スポの追悼号はこんな写真見たことないっていうのが山ほどあって、坂口(征二)さんと風呂入ってる写真とかのオフショットがすごくよかったっすね。特に、倍賞美津子さんと付き合ってるときがやっぱりカッコいい。
時代もあって猪木さんのもみあげがいい感じで、デカい襟のシャツ着ててスタイリングがいい。生簀の中に網つっこんで魚獲ろうとしている写真とか最高(笑)。そして、本来週刊プロレスがやりそうなことをKAMINOGEが読み物としてやっていて、今の時代っぽいなっていう感じも受けました。東スポについては本のランキングとはまた違うのでこれはエクストラで。
そんな猪木さんの流れの中で読んだのが、『評伝モハメド・アリ――アメリカで最も憎まれたチャンピオン』です。カシアス・クレイはいかにしてアリになり、アリの座を降りていったのかということがとにかく詳細に書いてある。ボクサーとしてのイメージ、黒人の政治的なアイコンという側面、70年代のブラックカルチャーへの貢献なんかが全然知らなかったことも含めて書いてある。
当時の試合の時のリングサイドにいた面子がすごいんですよ。マービン・ゲイ、ダイアナ・ロス、ダイアン・キートンにウディ・アレン……。当時世界最高のスターだったのがよくわかります。キャリア後半とはいえ、現役のアリと同じリングに上がった猪木さんはやはり凄いとしかいいようがないです。掘れば掘るほど、こんな歪な真剣勝負がよく実現したなと、信じられない!!
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伊賀大介=いが・だいすけ|1977年、東京都生まれ。22歳でスタイリストとしての活動を開始。映画『ジョゼと虎と魚たち』『モテキ』『バクマン。』『ハード・コア』『おおかみこどもの雨と雪』『宮本から君へ』などの作品をはじめ、演劇、広告、ミュージシャンなど幅広く活動中。また、音楽や映画、印刷物にも造詣が深いことでも知られる。WEB連載『文春野球コラム ペナントレース2020』の巨人担当としてコラムの執筆も行っていた。
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