日向坂46上村ひなの「菜緒さんのことが大好きな自分に改めて気づかされました」2022年の活動を振り返る
4年前、唯一の三期生としてけやき坂46に加入した少女は、中学2年生の14歳だった。文字通り、青春時代をアイドルに捧げた彼女は、先輩メンバーからの寵愛を一身に受けながら、やがて三人の仲間と出会い、その個性に磨きをかけていく。この春、ついに高校を卒業する上村ひなのが放つ“変化球”は、唯一無二の軌道を描きながら、日向坂46をまだ見ぬ景色へと導く。
4年の成長
――2022年の上村さんの活動を振り返っていきたいと思います。7thシングル『僕なんか』で、上村さんのパフォーマンスが目を引きました。どんな気持ちで臨んだのでしょうか?
上村ひなの 『僕なんか』で初めてフロントに立たせていただいたんですけど、まだまだ自信がない状態だったので、とにかく全力でやろうと。その過程が成長につながるんじゃないかと思って、ガムシャラに取り組みました。
――振り付け師のCRE8BOYさんに取材したところ「ひなのさんは昔からすべてに全力な一方で不器用さもあったんですけど、今回は積み重ねてきたことが爆発して、目を惹くパフォーマンスをできていると思います」と話してました。
上村ひなの 光栄です。いい作品にしたい想いは強いので、CRE8BOYさんのアドバイスにできる限り近づけるように努力しました。
――普段はおっとりされている上村さんも感情を放出しているように感じました。パフォーマンスでネガティブな感情を発露する時の苦しさはありますか?
上村ひなの いままでは暗い曲調の時は気持ちも沈んでしまうことが多かったんです。だけど、最近は自分の気持ちをコントロールできるようになりました。14歳で加入して、4月で18歳になって、成長している部分なのかなと感じます。
――上村さんはネガティブになったとしても、あまり表に出さない印象があります。
上村ひなの 「ハッピーオーラ」という言葉に代表されるように、日向坂46は明るい気持ちを大切にして、みなさんに笑顔を届けることが使命のグループだと思っているんです。そのためには、自分から笑顔にならなきゃいけないなって。
――落ち込んだ時はどうやって回復するんですか?
上村ひなの 日向坂46の楽曲を聴いてパワーをもらってます。最近だと『月と星が踊るMidnight』から希望をもらいました。日向坂46には『月と星が踊るMidnight』のような、自分にとって応援歌になる曲がいくつもあって、イヤホンから流れていると力が湧いてくるんです。
――普段から日向坂46の曲を聴いてるんですね。
上村ひなの 聴いてます。曲のメッセージはもちろん、みんなの声からライブのパフォーマンスだったり、楽屋の楽しい様子だったり、日向坂46のことが思い浮かんでテンションが上がるんです。
――本当に日向坂46が好きなんですね。『僕なんか』に話を戻すと、センターの小坂菜緒さんは、上村さんのように中学生でグループに入って、常にグループの中心にいました。上村さんにとって小坂さんはどんな存在ですか?
上村ひなの 菜緒さんがデビューシングルの『キュン』から4作連続でセンターを務めていた時、私も4作連続で3列目の真ん中にいました。真後ろから菜緒さんの背中を見てきたので、尊敬の気持ちが強いです。尊敬しているからこそ、「私が話しかけて、菜緒さんは嫌じゃないかな」と気にしてしまう時期もあったけど、勇気を出して話しかけると優しく対応してくださるんです。私がちょっとボケると、関西魂でツッコミを入れてくれるのもうれしくて。
――最近だと、ソニー損保のCMで共演してますよね。
上村ひなの 撮影中、二人きりで長い時間を過ごしたことで、菜緒さんのことが大好きな自分に改めて気づかされました。
――小坂さんと真面目な話をすることはあるんですか?
上村ひなの いまのところ、そういう話をしたことはないです。ただ、私はソニー損保さんのCM撮影が初めてに近い経験だったんですけど、菜緒さんは加入当初からグループを代表して表に出る活動を続けていて、ずっと重いものを背負っていたんだなと知りました。もっと菜緒さんを支えたいと思いました。
――今後、上村さんがグループを代表する機会が増えると思います。
上村ひなの いつか三期生もその立場になれるように、菜緒さんの背中をじっくり見させていただいて、その機会が訪れる時に備えたいと思います。先輩方のように日向坂46を完璧にアピールできるようになりたいです。
取材・文/大貫真之介
――インタビューの続き、アザーカットは発売中の「BUBKA2月号」で
上村ひなの=かみむら・ひなの|2004年4月12日生まれ、東京都出身。愛称は「ひなの」。
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