2022-12-19 00:00

日向坂46『ひなくり2022』開催!小坂菜緒が久しぶりに「青春の馬」センターに立つ

日向坂46「ひなくり2022」より
日向坂46「ひなくり2022」より
写真=上山陽介

12月18日(日)、東京・有明アリーナで、日向坂46が「ひなくり2022」2日目の公演を開催。「ひなくり」は前進グループのけやき坂46(ひらがなけやき)から毎年クリスマスの時期に行っているライブで、今回で通算5回目の開催となる。

「Overture」が流れると、いつものようにスクリーンにメンバーの紹介VTRが映し出されていく。9月に加入したばかりの四期生たちも初めてこのVTRに加わり、ファンの期待感を盛り上げた。そして、クリスマスの準備をする一期生たちのVTRに続く。現センターを務める齊藤京子が、サンタクロースへの願い事を書いた手紙をクリスマスツリーに結んだところで、映像が終わった。

ここでメンバーたちがステージに登場。白とベージュの上品なグラデーションが印象的な新衣装をまとい、最新シングルの表題曲「月と星が踊るMidnight」を披露。続いて「青春の馬」へ。元々この楽曲のセンターを務めていた小坂菜緒は、休養やけがのため久しくパフォーマンスに参加していなかったが、今回はセンターポジションに立って踊った。小坂の帰還はファンにうれしい驚きを与え、エースの復活を印象づけた。さらに日向坂46のデビュー曲の候補でもあった名曲「ときめき草」へ。久しぶりの披露となる曲だが、キャプテンの佐々木久美を先頭に、アリーナ中央を縦断する花道を行進してエモーショナルに歌った。

小道具のステッキを使ったかわいらしいダンストラックを挟んで、雰囲気は一転。ハードなギターサウンドのイントロが鳴り響き、「アディショナルタイム」に。センターの金村美玖を中心に、これも花道を使ってパフォーマンス。アリーナのど真ん中というファンに近い場所でこの楽曲を見せるのは初めてで、一気に会場の熱を上げた。

ここで今日初めてのMCへ。キャプテンの佐々木久美が、「おひさまのみなさん、メリーひなクリスマスー!」と呼びか掛ける。途中からは二期生の松田好花がMCを引き継ぎ、メンバーに話を振りながらも適度にガヤを入れ、安定感のある回しを見せた。

さらに丹生明里の発案で、会場のファンが「かめはめ波」を再現することに。客席の端から端まで、順に空色のサイリウムを点灯していき、光のウェーブを作るという難易度の高い要求だったが、「おひさま」と呼ばれる日向坂46のファンは見事に敢行。メンバーも驚きながら「イルミネーションみたい」と喜んでいた。

三期生の髙橋未来虹は、今回休演した影山優佳と楽屋で交流したことを報告し、影山の健在ぶりを伝えた。四期生の藤嶌果歩は、「私は北海道の出身で、クリスマスといったら雪があるのが定番だったんですけど、東京は雪が降らないみたいで。でも今回は雪じゃなくて、おひさまのみなさんとクリスマスを過ごせるっていう本当にすてきな時間を過ごさせていただいて、本当に幸せで、ありがとうございます。四期生一同、今日のためにいっぱい準備してきたので、今日はどうぞよろしくお願いします」と、同期を代表してあいさつした。

ここで再びVTR。一期生たちがクリスマスパーティーの衣装を選ぶという内容だ。そのVTR終わりでステージに「りまちゃんちっく」の5人(潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高本彩花)が登場し、ユニット曲「ママのドレス」を歌唱。昨年春以来の披露となるレア曲だ。続いて他の一期生が合流し、「My god」をパフォーマンス。いずれの曲も全員がバラバラのリアルクローズでパフォーマンスし、雑誌の専属モデルを務めるメンバーも多い一期生ならではのファッション性をアピールしていた。

次のVTRは、料理の準備をする二期生たち。富田鈴花、松田好花によるギターデュオ「花ちゃんズ」の歌が聴きたいとメンバーが言うと、ふたりがステージに登場して「ジングルベル」を弾き語り、クリスマスパーティーらしい和気あいあいとした雰囲気を作った。そして二期生曲「世界にはThank you!が溢れている」をパフォーマンス。メンバーは会場後方に設けられたトラスのステージにのぼり、二階席のファンにもアピールした。

今度は三期生のVTR。仲むつまじくクリスマスツリーの飾り付けをする映像から、メンバーがステージに登場して「Right?」を披露。カラフルな衣装で元気いっぱいに踊る。この曲を歌い始めてから1年半がたつが、当初より歌唱の安定感が増し、成長を感じさせた。続いて齊藤京子のソロ曲「孤独な瞬間」。肩を大胆に露出した真っ黒なドレスを着て、まるで齊藤の憧れる昭和アイドルのようなハードな雰囲気で歌った。

最後のVTRには四期生が登場。手に持ったロウソクに火を灯し合い、クリスマスを祝う様子が流された。そのままステージ上にロウソクを持った12人の四期生が登場し、「ブルーベリー&ラズベリー」をパフォーマンス。先輩たちも絶賛するウィンクで、カメラと観客に向かってアピールしていた。

そして一〜三期生がステージに集結し、「一生一度の夏」。最新シングルのカップリング曲で、発売記念の配信ライブ以外では初披露となる楽曲だ。曲終わりで四期生も登場し、再びMCタイムへ。久美がクリスマスにかけて「久美スマス」とつぶやくと、「まりぃクリスマス(森本茉莉)」「くりすまなふぃ(高瀬愛奈)」「クリス松田(松田好花)」「めいーくりすます(東村芽依)」など、メンバーたちが次々と自分たちのニックネームにかけてマイクをリレーした。

この辺は団体芸が得意な日向坂46ならではの下りだ。そして、昨日のライブで「おもてなし会」が来年開催されることが発表された四期生は、宮地すみれが代表して意気込みを語る。「今度は私たちがおひさまのみなさんをもてなして、すてきなプレゼントをしたいと思います」「四期生の個性や新たな魅力をたくさんお見せしたいと思います。ぜひ会いに来てください。よろしくお願いします」と宮地が流暢に語ると、久美は「この数か月で四期生の伸びがほんとにすごくて。でもまたおもてなし会でいろんな壁にぶつかったりすると思うんですけど、先輩たちもできるだけ協力して、すてきなおもてなし会にできたらいいなと思います。頑張ってね!」とエールを送った。

ここからは後半戦。メンバーたちがかわいらしいサンタクロースの衣装を着てステージに登場する。富田鈴花、高本彩花、山口陽世の振り付けでダンスレクチャーをし、そのまま「HEY!OHISAMA!」をパフォーマンス。観客にとってはなかなか難易度の高いダンスだが、すでにちゃんと付いていっているファンもおり、またしてもおひさまの対応力の高さを見せた。続いて加藤史帆のセンター曲「君しか勝たん」。きらびやかな幸福感のあるサウンドがクリスマスの心躍る雰囲気に合っていた。さらに2ndシングル表題曲「ドレミソラシド」。センター小坂を中心に再び花道に広がり、キャノン砲によるド派手な紙吹雪の演出も加えてパフォーマンスした。

そしてけやき坂46時代からライブには欠かせない楽曲「誰よりも高く跳べ!2020」。この曲が流れるとファンもメンバーもテンションが最高潮に達するが、丹生明里や上村ひなのはステージ上で始終飛び跳ねていた。落ちサビでは、久美による「ひなくりー、跳べー!」というあおりで、一期生も後輩に負けじと大ジャンプ。そのままの勢いでブチ上げ曲「キツネ」へ。センターの小坂や河田陽菜、加藤史帆が床下から一気に跳び上がる演出も。自分の身長さえも超えるような跳躍には、ファンも本人たちも驚いた顔をしていた。

ここで久美の「みなさんへの今年の、今までの感謝を込めて、おひさまを思って、歌わせていただきます」という曲フリから、「知らないうちに愛されていた」を歌唱。歌詞に登場する、自分を支えてくれた大切な人にファンをなぞらえ、最後は会場と一緒に手を振って一体感を醸成した。ここで再びVTRが流され、齊藤京子が冒頭でしたためた願い事の内容が、「こんな幸せな時間がいつまでも続きますように」というものだったことが明かされる。

そして本編が終了し、アンコールへ。ツアーTシャツを着て出てきたメンバーたちは、デビュー曲「キュン」を歌唱。四期生も合流して、初めてこの楽曲をパフォーマンスし、人数が増えてパワーアップした新しい日向坂46を印象づけた。歌い終わってから、昨年は配信でこの「ひなくり」を見ていたという四期生の山下葉留花は、「こんなにもおひさまのみなさんと距離が近いなんて思ってなかったので、びっくりしてます」と感想を述べた。

初めての後輩ができた三期生の上村が、「ご覧の通りめっちゃかわいくて、内面までかわくて、いっぱいかわいがりたいなと思います」と宣言すると、二期生の富田が「(隣りにいる)希来里(竹内)ちゃんのことをずっとなでなでしてます」と告白し、すでにグループの中で四期生がかわいがられている様子が伝わってきた。そんな中、一期生の齊藤京子は「毎回、ひなくりの公演が思い出がひとつひとつあるので、今日も思い出に残るライブになったと思います」とライブを総括した。

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