櫻坂46は、最高を更新し続ける。…遠山大輔(グランジ)『2nd TOUR 2022“As you know?”』感想戦

お笑いトリオ・グランジの遠山大輔が櫻坂46について語る
ライブ写真/上山陽介

オリジナリティを追求する演出、進化を遂げるパフォーマンス、細胞に刻まれた思い出――。欅坂46時代からグループを見守ってきた男の目に映った、2年間の集大成と7年分の想い。

櫻坂46というチーム

――櫻坂46の東京ドーム公演が発表された時、遠山さんはどう受け止めましたか?

遠山大輔 欅坂46の東京ドーム公演は「満を持して」という感覚は強かったと思います。だからといって、櫻坂46が「早いな」と感じることはなくて。「そうか! やるのか!」と受け止めました。21年のツアーファイナルのさいたまスーパーアリーナ公演で観た『流れ弾』がぶっちぎりでカッコよくて、あの時に「櫻坂46は大丈夫!」と思えたから。改名から1年も経っていないので、欅坂46時代を知っている人はどうしても頭の中で過去と比べてしまいがちだけど、あの時はまったく考えることがなかったんです。

――では、東京ドーム公演のセットリスト順にお聞きします。ダンストラックから『条件反射で泣けて来る』で始まりました。

遠山大輔 僕の大好きな作曲家で交流もあるナスカが櫻坂46に初めて提供した曲で、初っ端から最高です。ナスカの曲を櫻坂46に歌ってほしくてしょうがなかったので、「みんな待ってるんだよ」とハッパをかけてました。『条件反射』は「弾いてる」というより「跳ねている」ピアノが印象的じゃないですか。「あのピアノソロはどうなるんだろう」と思っていたら……すごいですね(しみじみと)。

――山﨑天さんが花道を爆走しながらピアノを弾くという。

遠山大輔 ライブチームの会議で、誰かが「天ちゃんが髪を振り乱して躍動しながらピアノを弾けばいいんじゃない?」と言って、みんなが「いいね!」と即座に反応する、そんな流れを想像してしまいます。山﨑さんだったら絶対にカッコよくなるだろうという、大人たちからの信頼があってこそ。僕の元マネージャーが配信を観て「1曲目でピアノを弾いてるのは誰ですか⁉」と連絡がきたんです。そこまで櫻坂46に興味がない人にも、山﨑さんは強烈な印象を与えるんだなと。

――しかも、戻ってくる時の表情がクールで。

遠山大輔 そうなんですよ!『BAN』と『Dead end』の森田(ひかる)さんも動かない時の表情やしぐさで絵になるじゃないですか。スター集団ですよ。僕はついサッカーに例えてしまって、『SCHOOL OF LOCK!教育委員会』(TOKYO FM)にゲスト出演してもらった小池(美波)さんと藤吉(夏鈴)さんから「わからないのでやめてほしい」と言われたけど(笑)、山﨑さん、森田さん、田村(保乃)さんと櫻坂46は点を獲れるストライカーが次から次に出てくるんです。ただ、1曲の中でみんながストライカーになると、中盤のボール回しができないし、ディフェンスとの乖離が起きてしまうから、『BAN』ではストライカーだった森田さんが『流れ弾』では少し下がって自分の役割をまっとうする。それぞれのメンバーがそういう意識で臨んでいるから、グループとして機能しているんだと思います。

――『断絶』のような形になると、それぞれのスター性がクッキリと浮かび上がりますよね。

遠山大輔 『断絶』は曲を聴いた時はそこまでハマらなかったけど、ライブでめちゃくちゃ好きになりました。守屋(麗奈)さん、よかったですよね。本来はほんわかしたキャラクターかもしれないけど、今年に入ってライブで目がいくようになりました。宮城公演に行った時も、気づいたら守屋さんを見ていたことが何度もありましたから。次の『流れ弾』で言うと、小池さんの「だって…やらなかったら」から藤吉さんの「きっとMy turn」で、曲に入りこんでいたのか小池さんが泣いているようにも見えたんです。藤吉さんもつられるように感情が溢れていて、僕はこの二人に心をかき乱されました。

――ユニットゾーンで気になった曲はありますか?

遠山大輔 どれもよかったんだよなぁ。

――編集担当は『ずっと春だったらなあ』を「いまの櫻坂46にこれ以上ないほどふさわしい曲」と話してました。

遠山大輔 うん。うん。確かに。井上(梨名)さん、大園(玲)さん、田村さん、それぞれよかった。『SOL教育委員会』に卒業を控える尾関(梨香)さんが来てくれて、最後にかける曲を決めていなかったので、欅坂46時代からグループが好きなディレクターのすっちゃんに選んでもらおうとムチャブリしたんです。すっちゃんが頭を抱えるほど悩んで、流した曲が『ずっと春だったらなあ』でした。「尾関さんにはずっといてほしいけど、そういうわけにはいかない」という意味で腑に落ちたんです。田村さんの歌い出しを聴いて、尾関さんのこともフラッシュバックしました。ユニットゾーンでいえば、『制服の人魚』が曲を聴いた時から好きなんです。ドラムのダダッダダッというあたりがブルーノ・マーズみたいでカッコいい。

――武元(唯衣)さん、森田さん、守屋さん、山﨑さんというメンバーもいいですよね。

遠山大輔 武元さんもつい見ちゃいますよね。ダンストラックでカッコいい動きをしている子がいるなと思ったら武元さんだったり、『流れ弾』でみんなのところに飛び込んでいく武元さんなんて毎回鳥肌が立ちます。もともとダンスが上手かったけど、いまはグループ全体を引っ張るくらいの躍動感があると思います。

――インタビューの続きは発売中の「BUBKA1月号」で!

取材・文/大貫真之介

遠山大輔=とおやま・だいすけ|吉本興業所属のお笑いトリオ・グランジのメンバー。北海道札幌市出身。TOKYO FM/JFN38局「SCHOOL OF LOCK!教育委員会」(毎週金曜23:00~)とーやま委員、TOKYO MX「69号室の住人」(毎週火曜25:35~)、bayfm「シン・ラジオ」(毎週月曜16:00~)などに出演中。

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