櫻坂46大園玲、憧れの東京ドームから見えた景色
3年前、欅坂46が東京ドームに立った時はまだグループに加入していなかった大園玲。その事実は、櫻坂46としての活動が本格化してからも常に彼女の心の中に在り続けた。念願の東京ドームに立ち、欅坂46の思い出にも触れた今、彼女の進化から目が離せない。
東京ドームに立つということ
――最初に東京ドームでライブを行うと聞いた時、どう思いましたか?
大園玲 私を含めて二期生は「まだ早いんじゃないかな」と思ってました。(田村)保乃ちゃんと松田(里奈)と「東京ドームに立てるというより、『立たせていただく』という感覚だね」と話したことを覚えてます。その後、(菅井)友香さんが卒業することを知って、もちろん寂しさはあるんですけど、「新二期生を東京ドームに連れて行く」という約束を最後に叶えてくれたのかなと思ってうれしくなりました。
――東京ドーム公演は「2nd TOUR 2022“As you know?”」の千秋楽なので、ツアーが進むうちに菅井さんとの別れも近づくわけですよね。
大園玲 ツアーでは、上村(莉菜)さんが骨折して出られなくなったり、有美(関有美子)ちゃんがお休みする公演があったり、ひかりん(遠藤光莉)は最初から参加できなくて、3人の不在が人数以上に大きく感じたんです。だから、友香さんが卒業した後のことを考えると、余計に寂しさは募りました。
――東京ドーム公演本番の3日前にTAKAHIRO先生から厳しい言葉をもらったそうですが。
大園玲 えっ!? なんで知っているんですか?
――山﨑(天)さんから聞きました(笑)。
大園玲 そうなんですね。ビックリした~(笑)。あんなTAKAHIRO先生は初めて見ました。踊り終わると、いつもは修正箇所についてすぐにお話ししてくださるんですけど、あの時のTAKAHIRO先生は無の表情になって一点を見つめて。その間、結構待ったんです。ダンサーさんも動揺していて、時が止まったように感じました。その後、話してくださって。
――山﨑さんによると、自分たちが目指す場所を問われたそうですが。
大園玲 それもあったんですけど、もうひとつあって。『10月のプールに飛び込んだ』のリハーサルだったので、東京ドームで欅坂46の曲をパフォーマンスする意味を大切にされていたTAKAHIRO先生は、菅井さんの想いを理解しているのか、ということも伝えたかったのかなと思ってます。確かに、私は『10月のプール』を覚えることに必死で、こなしていた部分もあったと反省しました。「できている人とそうじゃない人の差が大きい」と言われた時、「新二期生がついていけてないんだ」と思ったんです。その後、『不協和音』のリハでは本番さながらの気迫をみんなが見せたので、TAKAHIRO先生は「よかったよ」と褒めてくださって。私は「新二期生は悪目立ちしてなかった」という安心から泣いてしまいました。その時、近くにいた(小林)由依さん、友香さん、(齋藤)冬優花さんが励ましてくださったんです。
――大園さんの意識は変わりましたか?
大園玲 はい。振り入れしたばかりでも、わからないなりに全力でやらなきゃいけないんだ、と改めて思いました。
――途中から欅坂46の二期生に合流したことで、3年前に東京ドームのステージに立ってないというコンプレックスはあったんですか?
大園玲 欅坂46に加入する前に、二期生が東京ドームに立っている姿を見てから、ずっとコンプレックスを抱えてました。6人ともそうだったと思います。
――その悔しさをバネにしようという、プラスの気持ちもありました?
大園玲 うーん……。「悔しい」というわけじゃなくて、みんなと共有できる思い出がないことがコンプレックスになったというか。欅坂46にとって忘れられないライブだと思うので、あの歓声を体験できなかったことが……やっぱり「悔しい」のかな。
――東京ドーム公演のMCで、大園さんは「人生で一番の景色」と話しました。
大園玲 本当に素晴らしい景色でした。オープニングのダンストラックでは、最初は縦一列になって下を向いてるんです。顔を上げて、前にいる由依さんがズレて客席が見えた瞬間に鳥肌が立ちました。
――笑顔の曲なら喜びを出してもよさそうだけど、クールなダンストラックだと難しそうですね。
大園玲 口が開きそうになりながら、クールにロボットダンスを続けました(笑)。
――インタビューの続き、アザーカットは発売中の「BUBKA1月号」で!
取材・文/大貫真之介
大園玲=おおぞの・れい| 2000年4月18日生まれ、鹿児島県出身。愛称は「れいちゃん」。
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