乃木坂46樋口日奈「みんながいたから今の私がいます」アイドル人生を締めくくる
乃木坂46 1期生・樋口日奈の卒業セレモニーが開催され、約11年にわたり、選抜メンバーやアンダーメンバーとしてグループを牽引し続けた樋口が卒業した。
アンコールでは紫色のドレスを身にまとった樋口が「これからも皆さんのそばに、誰よりもいたいなと思います」との思いを込めて、「誰よりもそばにいたい」をひとりで歌唱。続く「ロマンスのスタート」では本編には出演できなかった山下美月、清宮レイが駆けつけ、この日の出演者全員で多幸感あふれるパフォーマンスを展開していく。曲中には樋口へのサプライズとして、メンバー一人一人が似顔絵やメッセージを書き込んだみかんをプレゼントする一幕も。さらに、客席も樋口のメンバーカラーである紫とオレンジのペンライトで染め上げられ、彼女の新たな旅立ちを祝福した。
最後の曲に入る前に、秋元から樋口へメッセージが送られる。ここでは秋元がキャプテンに就任した際、抱えていた悩みを樋口が前向きな言葉でフォローしてくれたことに対する感謝が告げられ、「ちまは優しさの塊みたいな人」と称する。そして、「自分を犠牲にしてみんなを守ってきてくれたちまだから、これからはちま自身のことだけを考えて幸せになってほしい。それを約束して、次の道に進んでくれたらうれしいです。本当に11年間お疲れさまでした」と労いの言葉を送ると、樋口も「みんながいたから優しくなれたと思うし、乃木坂って本当にすてきな場所だなって、11年いても思うってすごいことだと思う。みんながいたから今の私がいます」と思いの丈を口にし、最後は「乃木坂の詩」で11年にわたる乃木坂46でのアイドル人生を締めくくった。
最後のあいさつを終えると、客席からは「ひなちま ありがとう」と記されたメッセージカードが掲げられるサプライズも。これに感極まった樋口は「幸せです。また会おうね!」と再会を約束して、ステージを後にした。
メンバーのみならず、スタッフや多くのファンから愛され続けてきた樋口日奈。この思い出を胸に、彼女はこれから新たな道を、周りの人たちに愛情と笑顔を振りまきながら進んでいくことだろう。
(文/西廣智一)