乃木坂46林瑠奈「まあやさんと写真を撮りたくて列ができていた」“アンダーライブ”舞台裏を明かす
演出、パフォーマンス、MC、どれを取っても圧巻だった。これまで数々の伝説を残してきたアンダーライブだが、『30th SGアンダーライブ』も伝説と呼ばれるにふさわしい公演だったと思う。あのクオリティと熱量は、どのように生まれたのか。過去最少メンバーで臨み、和田まあやのラストパフォーマンスとなった6公演を林瑠奈が振り返る。
やってやるぞ
――30th SGのアンダーライブ(9月27~29日@東京、10月3~5日@大阪)はいかがでしたか?
林瑠奈 私にとっては3回目のアンダーライブでした。前々回、前回と違うのは人数の少なさです。伊藤理々杏さんが最終日しか合流できなくて、11人でステージに立つ予定だったのが、大阪から中村麗乃さんが来られなくなってしまい、10人で出た公演が2回ありました。10人のアンダーライブは過去最少人数だったみたいです。人数が少ないとなると、それぞれが担う部分が大きくなりますし、さらに変更があったりして。そんな中、みんなが同じ方向を向いて6公演を完走できたと思います。団結力は、私が参加した中では過去イチでした。
――4期生(北川悠理、黒見明香、佐藤璃果、林、松尾美佑、矢久保美緒)だけで事前に話し合ったことはありますか?
林瑠奈 先輩方から言われたのは、「パフォーマンスのクオリティを上げたいよね」ということでした。今回は歌に力を入れていたので、通しリハでも、本番と同じようにマイクとイヤモニを付けて全力で歌って踊りました。人数は少ないけど、その分、質で補う……わけじゃないけど、クオリティに関しては先輩も気にかけていました。3回目ともなると、私たちも甘えていられないですから。4期だけで「頑張ろうね」という話をして、まとまっていました。
――歌に力を入れるとなると、林さんの出番ですよね。
林瑠奈 そう言っていただけるんですけど、本当にみんなで頑張ろうという空気がすごかったです。東京の初日だと、『急斜面』を綾乃(吉田綾乃クリスティー)さんと矢久保ちゃんと私の3人でやらせてもらって、サビと平メロの音域の差がすごくて。低いところから入って歌いづらい曲なので、3人ですごく練習しました。それぞれの歌への向き合い方が今まで以上にすごかったです。
――先生についてレッスンしたり?
林瑠奈 それもありました。あと、ライブ当日にボイトレの先生が来てくださったので、歌う際に心配な箇所を質問しに行って。細かいアドバイスをいただいて、日ごとに改善していきました。
――印象的な公演や場面はありましたか?
林瑠奈 どうしても東京と大阪、それぞれの3日目は力が入ってしまいますね。私としては大阪の3日目はいいライブだったなと思います。「やってやるぞ」感が一番強かったです。(和田)まあやさんの最後ということもあって、団結がすごくて。完成度が高かったと自負しています。東京初日は泣きそうになりました。1曲目の直前に映像が流れるんですけど、まあやさんの気合いやレッスンを思い出すような映像を見て、「ヤバいヤバい!」って(笑)。毎公演、4期生だけで円陣を下手の袖でやるんですけど、それが終わって、緊張感がピークの状態でそういう映像を見せられると、どうしても泣きそうになっちゃいます。
――座長の和田さんに対してはどんな気持ちがありますか?
林瑠奈 今回がアンダーライブのひとつの区切りになるだろうなと思いながらの6公演でした。オリジナルのフォーメーションだった方がどんどん卒業されていって、私たちとしては受け継いでいかないといけません。今回、以前はよくパフォーマンスしたけど、最近はあまりやっていなかった曲をセットリストに組み込みましたけど、そこにはそんな意味もあると思ます。レッスンではまあやさんが率先して、正しい振り付けを教えてくださいました。私たちは、吸収できるものはすべて落とし込もうと必死でした。
――和田さんとの距離は近くなりました?
林瑠奈 夏の全国ツアーでは、頭とアンコールのブロックの出ハケが同じ場所だったので、待ち時間にお話ししていました。そこで仲良くなれた気がします。アンダーライブでも一緒にふざけたり、写真を撮ったりして。大阪の最終日が終わってから、みんなまあやさんと写真を撮りたくて、列ができていました(笑)。
――最終日には秋元真夏さんと樋口日奈さんが駆けつけたんですよね。
林瑠奈 そうです。真夏さんは「MCが本当によかった!」と褒めてくださいました。私、東京と大阪の初日のMCで話すことを飛ばしてるんですけど(笑)、大阪の最終日はめっちゃ上手くいったんです。「今度、うめ(梅澤美波)がMCの時に助けてほしいくらいだよ」と言っていただけましたけど、初日を観られなくてよかったです(笑)。
取材・文/犬飼華
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林瑠奈=はやし・るな| 2003年10月2日生まれ、神奈川県出身。ユニット曲「夢を見る筋肉」で高校生以来の軽音部に返り咲いた、永遠のフロントマンことミック・ルナー。一度聴けば忘れられないその圧倒的な歌声で、ファンの脳内をジャンピンジャックする。愛称は「るなちゃん」。
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