2022-07-31 20:30

佐久間宣行Pが今のアイドル業界であえて火中の栗を拾ったワケ~吉田豪インタビュー

プロインタビュアー・吉田豪が佐久間宣行プロデューサーに迫る
プロインタビュアー・吉田豪が佐久間宣行プロデューサーに迫る

――相当悩んでましたよね。

佐久間宣行 悩んでますね……。俺、他の仕事は決めたら仮説を立ててこういう勝負をしようって決められるほうなんですよ、YouTubeだろうがバラエティも全部。それがうまくいくときもうまくいかないときもあるけど。これはホントにまだ悩みながらやってますね、最終オーディションのやり方とか。何人ぐらいに絞ってどういう形で見せていったらいいのかとか。同時に全体のクリエイティブも話し合って。ただ『青春高校』とかラストアイドルやってた人たちも全員ほぼ知ってるからわかるのは、アイドルって目先の金だけ取るんだったらあれだけど、ちゃんとずっと食っていけるプロジェクトにするためにはすげえお金がかかって、衣装も曲も振付もあるから。だから『青春高校』ぐらいの規模だったら30万枚とか売れないとリクープラインを超えないって噂も昔聞いたんだよな……。

――え!

佐久間宣行 それはホントかどうかわからないですよ。ただ、最低20~30万枚超えないと、ああいうビッグプロジェクトの場合は難しいって聞いたんですよね。だから地下アイドルというか、あの規模の5人とか7人とかのアイドルはどうなのかわからないですけど。

――坂道、イコラブとかそのへんぐらいしかそのラインはクリアできないでしょうね。

佐久間宣行 それは全部ちゃんとした資本がついてるじゃないですか。そもそも彼女たちがそこのラインではないのは間違いないですね、こっちは個人事務所みたいなもんだし。

――YouTubeを撮ったときにボクの発言で使われなかったのがあって、「歌披露の選曲を見てわかるのは、彼女たちは坂道みたいになりたいんだと思うけど、佐久間さんを頼るのであればそれではない」って話でした。

佐久間宣行 それは僕も違うと思うし、ああいうアイドルになりたいんだったら年齢のタイミングとしてもけっこう厳しいよっていうふうに言いましたね。そこは何回か話したけどホントに伝わってるかどうかわからないです。だからオーディションを通じて、これから一緒に考えていくしかないとは思ってる。

――いま佐久間さんが作るんだったら、口の悪いアイドルグループとかがビジネス的には一番しっくりくるんだろうなとは思ってて。

佐久間宣行 そう思います、ホントは。でも、あの子たち5人のなかからも残るって考えたうえではそれはね……ゼロイチで作るなら別ですけど。でも、楽曲の方向性も含めてバカだけど楽しいアイドルにしようとは思ってます。俺は櫻坂みたいなものは持ってないので。秋元さんはすげえなと思います、あのフォークみたいな感じ。秋元さんみたいに60歳超えて大人たちに反抗する曲とか書けるのって、ホントにプロの作詞家だなと思いますよ。

――しかも社会的にあの位置にいる人が。

佐久間宣行 社会的にあの位置にいるっていうか、10代が大人たち権威に反抗するという歌詞をあんなに上手に書けるという時点で天才じゃないと無理だって思います。あと指原(莉乃)さんのイコラブの歌詞は、ちゃんとアイドルやってきた人だなっていう、それはそれですごいですよね、好きですけど。

――インタビューの続きは発売中の「BUBKA9月号」で!

佐久間宣行=さくま・のぶゆき|1975年、福島県いわき市生まれ。テレビプロデューサー、演出家、作家、ラジオパーソナリティ。テレビ東京に入社後、『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『ピラメキーノ』をはじめ数多くのヒット番組を手がけ、2021年3月に独立。ラジオ『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』、YouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』などメディアを問わず活躍中。

吉田豪の部屋の本 vol.1 -@猫舌SHOWROOM- Kindle版
Amazonで購入

証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~ Kindle版
Amazonで購入

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 乃木坂46寺田蘭世さん「清々しい気持ちでいっぱい」後輩たちに残したもの
  2. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  3. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  4. 「舞台俳優」中村麗乃23歳の大願成就!乃木坂46の看板を背負い、憧れ続けた「あの人」が演じたヒロインへの道
  5. 乃木坂46星野みなみ「こっちもスッキリしたし飛鳥が言ってくれて良かった」
  6. “天真爛漫なプリンセス”掛橋沙耶香さん、6年間本当にお疲れさまでした
  7. 船木誠勝「ガチンコでやれば八百長って言われなくなる 単純にそう思ってましたね」【UWF】
  8. 田村潔司「解析UWF」第13回…リングスのエースの座を継承するに至るまで
  9. 【BUBKA12月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~vol.18 吉泉知彦(古泉智浩)
  10. 掟ポルシェ「まさのりさんは、50歳なのに『はじめてのおつかい』に出てくる幼児を見てるみたい」
  1. 櫻坂46『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』ZOZOマリンスタジアム史上最高動員数を記録
  2. 乃木坂46賀喜遥香の表紙カット解禁!流木に座る姿が印象的な1枚
  3. 櫻坂46・4th YEAR ANNIVERSARY LIVE完遂!山﨑天「推していて損はさせない」
  4. 乃木坂46五百城茉央、萌え袖&美脚の破壊力…1st写真集より先行カット到着
  5. 日向坂46松田好花のラジオが聴取率V4!“ああ言えば松田”で局の「偉い人」にも噛みつく“名物”クレーマー松田も復活‼
  6. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  7. 「おいBUBKA編集部、“名物”クレーマー松田ってどういうことだ!」日向坂46松田好花、真夜中の怒りとクレーマーとしてのホコリ!?
  8. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  9. 日向坂46 の逆襲が始まる東京ドーム公演に注目せよ!明暗分かれた『紅白』出場者から考える坂道3グループの現在地
  10. 元レースクイーン川村那月、お嬢様風役衣装公開に反響「プリンセスみたい」「ポニーテールお似合い」