佐久間宣行Pが今のアイドル業界であえて火中の栗を拾ったワケ~吉田豪インタビュー
――与えられたものをやることしか学んでない人たちだからしょうがないわけですよね。
佐久間宣行 そうですね、しょうがないと思います。でも、それは『青春高校』の後半でコロナ禍に入って社会はもう変わってたから。俺も当時から言ってたんですよ、コロナ禍で個人で何かを動かさないと支持されることはないよとか、アイドル界もエンタメ界も巨人と個人になっていって、8割は巨人が持ってって残りを意思のある個人が持っていく時代で中堅みたいなのは残らないから、いい感じで中堅で残るみたいなことはエンタメ界にはもうないんだよ、みたいなことは言ったんですけど、それは現実味としてはわからないですよね。俺は働いてきてそれがわかるけど。
――見えているのは坂道だのなんだのぐらいだろうから、それは実感ないと思いますよ。
佐久間宣行 そう、実感ないですよね。戦慄かなのみたいな子か坂道みたいなプロジェクトじゃないと、数年費やしたかいのある結果がなかなか出ないのは確かだなと思っていて。
――そんな戦慄さんも最近自殺未遂してたり、相当メンタルをやられてるのが現実で。
佐久間宣行 えぇっ!? あんなにしっかり戦略持ってる子が?
――そうなんです。「社会的に見たらこれだけ成功して美人にもなったと思われてるはずなのに」って言ったら、「周りからはそう見えてるんですね、いまのほうがつらいことが多いです」って本人は言ってましたね……。
佐久間宣行 いまのほうがつらいこと多いんだ……。戦慄もそうかもしれないけど、第一線でエンタメでやってる人はどんな人もけっこう心痛んでるからな、秋元さんみたいな人でも。だからあの年齢の女子でそういうのを抱えるのはホントたいへんだろうなと思う。
【吉田豪の部屋の本 vol.1 -@猫舌SHOWROOM- Kindle版】
▼Amazonで購入
【証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~ Kindle版】
▼Amazonで購入