飯豊まりえ、盆踊り大好きな少女時代を回想「率先して円の中に」

映画「夏へのトンネル、さよならの出口」完成披露試写会より飯豊まりえ

9月9日(金)公開予定のアニメーション映画「夏へのトンネル、さよならの出口」の完成披露試写会が都内の劇場で開催され、W主演を務めた鈴鹿央士と飯豊まりえが舞台あいさつに登壇した。

本作は、デビュー作にして第13回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞と審査員特別賞のW受賞を果たした八目迷の原作を劇場版アニメとして映像化した作品。主人公・塔野カオル(鈴鹿央士)と、転校生・花城あんず(飯豊まりえ)を中心に、夏の終わりにふさわしい、エモーショナルで心に響く少年少女の成長を描く。

これまで“声優”の経験はあったという飯豊だが「周りの登場人物はプロの声優さんなので、正直、浮いてしまっているんじゃないかなという不安もあったんですが、鈴鹿さんも同じ役者さんなので、2人でお芝居を修復できたというのはすごく心強かったですね」とアフレコを振り返る。

またアフレコ時、未完成の映像を使用していたそうで、飯豊は「まだ画が完成していなくて、間合いだったり表情だったり決まっていなかったので、そこはやりやすい部分でもあり、イマジネーションが必要で難しくもあり…楽しい作業でもありました」と、現場を楽しんだ様子。

完成した作品を見た飯豊は「音楽の力! 最初から鳥肌が立つような音楽がすてきだなと思いました」と笑顔をのぞかせた。

また出来上がった作品を見た鈴鹿は「作画がきれいで、声を録っている時に見ていた白黒の画が、キャラクターが動いて色も付いて、この作品の世界観が作り上げられていて、こんな美しい作品だったんだなと、初めて見た時はすごく感動しました。音楽も、登場人物のその時の心情に寄り添ってくれる音楽で、本当にこだわって作っていただきました」と、率直な心境を打ち明けた。

本作は夏を舞台にした作品でもある。そこで2人に夏の思い出を語ってもらった。鈴鹿は「結構重要なシーンで花火のシーンがあったと思うんですけど、僕は夏の花火が思い出深くて。祖父母の家が海に近いんですけど、夏に毎年港から花火が打ち上げられて、寝そべって座れる椅子を広げて家族みんな集まって花火を見るというのが、楽しかった思い出ですね」と明かす。

一方飯豊は「浴衣を着て小さいお祭りに行きました。私は盆踊りを率先して…いなくなって帰ってこないと思ったら盆踊りの円の中にいるみたいな(笑)。千葉県出身なんですけど、千葉音頭が大好きで(笑)。今ないじゃないですか、だから寂しいなと思って、YouTubeで調べて検索して、そしたら千葉限定で、自分の中では盆踊りといったらという代表曲だと思っていたので驚きました。また復活してほしいなと思います」と、意外な一面をのぞかせた。

最後に2人から試写会に訪れたファン、そして公開されてから見に行くというファンに向けてメッセージが送られた。飯豊は「この作品は、立ち止まってしまった方たちや、取り戻したい過去がある方、目の前の一歩を踏み出したい方、そんな孤独な心を救ってくれるような作品なんじゃないかなと私は感じています。この作品がたくさんの方に届いたらいいなと、撮影・収録をして完成したら皆さまの元に届くのみなので、今はただただたくさんの方に見てほしいなという気持ちでいっぱいです。夏の映画たくさんある中で、この作品を選んで、足を運んでくださり、本当にありがとうございました。9月9日公開になりますので、皆さん応援のほど、SNSの力ってすごく大きいと思うので、ぜひ広めていただけたらうれしく思います。ありがとうございました」と深々お辞儀をした。

鈴鹿は「一人一人に寄り添ってくれる物語だと思うので、映画がこの2人で完結しているわけではなく、皆さんの中でこの物語は続いていく…3人目の主人公というとアレですけど…そういう感じのことを今伝えたいんですけど、ボキャブラリーがすいません。一人一人に寄り添ってくれる作品なので、それぞれ感想も違うと思いますし、SNSでコメントとか見るので(笑)、ぜひ投稿してください。『いいね』を押しにいきます。エゴサーチします(笑)。9月9日の公開まで、あと1カ月ちょっとありますけど、このすてきな作品をたくさんの人に見ていただけるように頑張っていくので、皆さんも頑張りましょう(笑)。一緒に頑張っていただけるとうれしいなと思います」と、アピールしていた。

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