乃木坂46阪口珠美さんがいる“安心感”、重要なポジションもこなすダンス能力
シングルごとに選抜とアンダーの行き来を繰り返すメンバーもいれば、アンダーでありながら選抜とアンダーを行き来するメンバーもいます。後者は何を意味するか。つまりは選抜の代演を務めることが多いアンダーメンバーです。そう遠くない記憶でいうならば、卒業生の中田花奈さんがそれに当たります。誰もが認める高いダンス能力で、アンダーとして活動しながら選抜メンバーに代わって音楽番組に出演することが何度もありました。
同じようにして阪口さんもここ数年で代演を任されることが多くなり、「阪口珠美」で検索をかけると「代打」と出てくるほどです。最近の楽曲でいうと『君に叱られた』では生田絵梨花さん・山下美月さん、『最後のTight Hug』では岩本蓮加さん・山下美月さん、『Actually』では久保史緒里さん・清宮レイさんのポジションを音楽番組で経験しています。決して簡単にこなせる役割ではありません。それに、この役割が回ってきたのは偶然ではなく、阪口さんの優れたダンス能力が高く評価されているからです。
もちろんグループ内にはダンスに定評があるメンバーは多くいます。しかし、それぞれが自身の長所を理解した上で異なる持ち味を発揮しているのが乃木坂46の特徴です。阪口さんが他のメンバーと違うのはクラシックバレエで鍛えられた“しなやかで美しいダンス”だと思います。周りの空気を包み込むような優しさと、先を見つめる儚げな表情は彼女にしかできない特別な表現力といえるでしょう。