江籠に足りないのは、自分の持ち歌だ。江籠の持ち歌は、SKE48のシングルのカップリングに収録された『自転車のベルで伝えたい』しかない。他人の曲を歌っても自分の物にしてしまうのだから、自分の歌だったらどうなるか――。そんな妄想をしていると、エンディングで重大発表が！

いつの間にか着替えた江籠ちゃんがステージに再登場すると、デビューシングル『君が大好き、みたいなんです』を歌い始めるではないか！　完全なるサプライズ。まったくもって罪作りなアイドルである。

活動11年目にしてソロCDデビューするとは、江籠も想像していなかっただろう。「ここだけの夢の話なんだけど、いつかライブツアーとかできたらいいな」と話した江籠。想像していなかったCDデビューが実現したように、ライブツアーも現実のものになるかもしれない。そのためには、自身の持ち歌を増やし、個別のファンを獲得することが命題となる。TOKYO IDOL FESTIVALにソロで出演でもしてくれたらファン層も拡大するのだが……。

ソロプロジェクトがさらに広がるかどうかは、7月20日に発売されるデビューシングルがひとつの試金石となりそうだ。

文●犬飼華