乃木坂46山崎怜奈、“努力と優しさ”でたどり着いた現在地
TOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(以下:ダレハナ)がスタートして1年半が経過した。これまでに多くのゲストを迎えているが、相手のことを知るために山崎は毎日さまざまな準備をしている。ラジオ番組を持っていれば聴いておくし、著書を出していれば読んでおく。ラジオパーソナリティとしては当たり前のことなのかもしれない。しかし、彼女が周りと違うのはその後の行動である。例えば、映画や舞台の公開を控えているゲストを迎えたならば、後日その作品を見に行くなど、上辺だけで終わらせない姿勢は尊敬の念に堪えない。まさに彼女にとっての学びだ。
「自分の代わりはいくらでもいる」
乃木坂46のライブで魅せるキレのあるダンスに反して運動神経が悪い山崎は、さらにもう一つ不器用なものを抱えている。それは、頑張りすぎてしまうことだ。帯番組のラジオパーソナリティを務める山崎は、番組から夏休みを与えられても断っていた。自分の代わりはいくらでもいるから、休むことで自分の席を誰かに取られてしまわないか不安なのだという。
確かにラジオパーソナリティの代わりならいくらでもいる。しかし“山崎怜奈”という代わりはどこにもいない。ダレハナには彼女の力が必要なのだ。山崎が体調を崩した時、これまでにゲストとして登場した著名人たちが日替わりで代演を務めた。人との縁を大切にしているからこそ、周りも山崎に手を差し伸べる。巡り巡ってたどり着いたのは肩書きだけでなく、人との縁を大切にする彼女の努力と優しさだったことに私は気付かされた。
追伸
先日、山崎怜奈さんが乃木坂46卒業を発表しました。
本文でその話題に触れなかったのは、それよりも前から彼女の人柄についてコラムを書こうと決めていたからです。私の胃は山崎さんと同じように弱く、卒業発表を知ったときはコーヒーを控えました。ただ、文章を作成しながら「私の肩書きってなんだろう?」と考えていると、気付いた時にはブラックコーヒーを飲んでいました。
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