AKB48大西桃香「最後まで走り抜けたい」音楽劇『Zip&Candy』開幕
土星を舞台に、人間とロボットが共存する世界を描いた音楽劇「Zip&Candy」が、6月9日(木)に開幕した。
本作は、にしのあきひろ2冊目の絵本として出版された『Zip&Candy』を、稀代の劇作家・演出家のなるせゆうせいがアレンジして劇化した作品。2019年に初演し、2021年に再演を予定するも新型コロナウイルスの影響で全公演中止となっていた。
最新型のロボット「ジップ」と、旧型のロボット「キャンディー」が出会うことで巻き起こる戸惑いや、大切な人に出会った時に抱くいとおしさを随所にちりばめた作品だ。
どのキャラクターも底抜けに明るく、ギャグあり、恋あり、失恋あり、涙あり、たとえどんなにつらい今日が待っていても、明日のために強く生きることだけは忘れていない、そんなキャラクターたちが舞台を駆け巡る。
「ジップ」の少年らしいやんちゃで好奇心旺盛な姿を岩田陽葵と生田輝が、「キャンディー」の奥ゆかしくも外の世界への憧れで満ちあふれている姿を岩立沙穂(AKB48)と大西桃香(AKB48)がそれぞれWキャストでキュートに演じる。
本作では原作に登場しないオリジナルキャラクターも多数登場し、それぞれのバックボーンも丁寧に描かれているのが印象的だ。2019年の初演時から年月を重ね、舞台セットも一新し、物語の奥行きがさらに増した作品に仕上がっている。
ジップ役・岩田陽葵コメント
音楽劇「Zip&Candy」ついに、ついに開幕です! ようやく皆さんにお届けできること、本当にうれしく思います。大切な人をぎゅっとしたくなるような、温かくていとおしい瞬間がたくさん詰まっています。てるジップとはるジップ、どちらも楽しんでいただけたらうれしいです。全8公演精いっぱいお届けします。劇場でお待ちしています!
ジップ役・生田輝コメント
たくさんの個性豊かな登場キャラクターに出会う中で優しさに触れ、愛を知り、不器用ながらに成長していくジップ。感情全開で、いっぱい汗かいて、全力で演じたいと思います!! お客さまも登場人物の一人のつもりで、ジップたちと一緒にこの物語を育て、楽しんでいただけたらうれしいです。劇場でお待ちしています!
キャンディ役・岩立沙穂
昨年、一度中止になった作品なので、ついに舞台の上にキャンディとして立つことができるのかとワクワクしています。Wキャストで稽古の過程から客観的に見ることもしていて、私自身このお話が大好きだなと感じました。積み重なった想いを込めて、楽しんで、このカンパニーの皆さんと最後まで駆け抜けたいと思います!
キャンディ役・大西桃香
昨年中止になってしまい私にとっては初めての舞台中止で、最後キャストの皆さんに会えずに終わってしまったのですごく寂しかったのを覚えています。再演が決定し、お稽古に合流した時は懐かしい記憶がどんどんよみがえってきて、毎日のお稽古がとっても楽しかったです。新しいキャストの方も増え、新しいものを皆さんと創り上げながら前回のキャストさんの気持ちも乗せて今回のZip&Candyを最後まで走り抜けたいなと思います。
音楽劇「Zip&Candy」STORY
これは地球から遥か遠くの土星の裏側のお話。ジップと名付けられたロボットは、カレルヤ博士と助手コケルの手によって誕生した最新型のロボット。ライトとレフトという左右のウイングを操り、どこまでも高速でひとっ飛び。
だが、ある日、その最新鋭のロボットを欲しがるビン・カン・ボトルという貧困民たちに撃ち落とされる。ジップが墜落したのはサンドウィッチ博士の研究所。そこでキャンディという旧型ロボットと出会う。
その研究所から一歩も出たことがないというキャンディのため、ジップは外の世界に連れ出すが、それが予期せぬ展開に…。土星の治安維持に努めるステイ区長、そのボンボン息子ヒア、はたまた、地球への帰還を企むカムバック一味ほか、個性豊かなキャラクターたちも巻き込むロボットファンタジー。