天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第43回「永田裕志」
天龍源一郎は、その40年間の“腹いっぱいのプロレス人生”で様々な名レスラーと出会い、闘い、交流した。ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2人にピンフォールでの勝利を収めた唯一の日本人レスラーであり、ミスタープロレスとまで称された天龍。そんな天龍だからこそ語れるレジェンドレスラーたちとの濃厚エピソードを大公開しよう!
新日本プロレスの第三世代と呼ばれる選手たちの中で、最初に試合で絡んだのが永田裕志だったね。まだデビュー1年そこそこのヤングライオン時代(1993年8~9月)に蝶野正洋、馳浩と一緒に俺が主宰していたWARに参戦してきたんだよ。新人なのにウチに上がったのは、新日本の現場監督の長州力が目をかけていたというのもあるかもしれない。アマレスをやっていた永田が“ソノ気”にならないように、プロレスというものを仕込むために長州、教育係の馳が俺に預けたのかもしれないね。
で、浜松だったと思うけど、1試合だけメインイベントに抜擢して(9月6日、浜松市体育館)、俺と阿修羅(・原)、冬木(弘道)が組んで、蝶野&馳&永田とやったのを憶えている。いきなり俺に張り手をかましてきて、フロント・スープレックスをやってきて、阿修羅と冬木にはジャンピング・ニーをかまして……体もぽちゃっとしていたから、何だかジャンボ鶴田を思い出したよ(笑)。