吉岡里帆はあざとい?役のイメージが強烈?感動の瞬間に注目
番組に戻ろう。藤ヶ谷が吉岡の幼なじみと会ってきたことを話す。幼なじみは、「動物に例えるとキツネじゃなくてサル」「(小さい頃は)走り回ったり木に登ったり」と証言する。また、昨今、大阪で会った時も「オーラがなかった」と爆弾を投下する。これらの証言を本人も否定しなかった。おそらくそれが吉岡里帆の素顔なのだろう。何人もの側近が話しているのだから間違いない。
しかし、側近でも何でもないわれわれからするとそんなことは関係ない。これからも吉岡里帆のイメージを好きでいるだけだし、あざといから嫌いという人はイメージを嫌うだけだ。
大学時代の仲間からのプレゼントが贈られた。同級生たちの写真と書が1枚のパネルにまとめられていた。「やば。めっちゃうれしい……」と感極まる吉岡里帆。カメラは寄る。泣いている顔を撮るためだ。だが、泣かない。ここは泣くところだ。だが、泣かない。
番組のラストは鶴瓶のコメントで締められる。この日は、同級生からの手紙を鶴瓶が代読した。明らかに泣かせにかかっている。カメラはまた寄る。目に涙をためている。ここは泣くしかない。でも、泣かない。スタッフロールが流れる。エンディングだ。ここで泣かないと。やっぱり吉岡は泣かなかった。というか、鶴瓶の方が先に泣いている。
なんだ、泣かないのか……と思ったら、次回ゲストの紹介が終わってからの、本当のエンディングで、吉岡里帆は鼻をすすりながら、やっと泣いた。ここまで引っ張るとは、さすがにあざとい!
文●堀越日出夫
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