アイドルグループにとっての“目標”とは…SKE48大場美奈が後輩たちに伝えたかったこと
一瞬、機運は高まった。私も色めき立った。その後の取材で、珠理奈も高柳明音も「もう1回ナゴヤドームに立たなければ辞められない」と口をそろえたものの、残念ながらその願いが成就することはなかった。
アイドルグループは目標を決めるタイプと、そうでないタイプがある。48グループは目標を口にすることがスタンダードだが、乃木坂46は目標を設定していない。日向坂46は目標の東京ドームを先日、実現させたばかりだ。設定するかしないかはそれぞれの裁量に委ねられている。目標を設定すると、ドラマが生まれやすく、グループが団結しやすいというメリットがあるが、目標達成後に虚脱感が生まれるというデメリットもある。目標を決めなくてもファンを巻き込んでいけることは、乃木坂46が証明している。決める/決めないに優劣があるわけではない。その時点で魅力的かどうか、ファンはそこを見ている。
どちらにせよ、目標をハッキリさせるかどうかを決めた方がいいとだけは感じている。仮に目標を設定しない道を選択しても、SKE48が現在よりも大きな存在になってくれれば、大場をはじめとしたOGの誰もが目を細めるだろうし、目標が実現したらしたで、OGたちはその会場で涙を流してくれるはずだ。
大場の発言を、後輩たちはどう受け止めたのだろうか……?
文●犬飼華