ラストアイドルとは何だったのか?三拍子(高倉陵・久保孝真)×吉田豪、テレビには映らない少女たちの過酷な舞台裏を語る
高倉陵 長月が引っ張ってたような感覚だったんで。ただそのあとの『サバイブ』でまた一致団結があったから大丈夫だと思ってたら。
久保孝真 長月が抜ける心配は僕らよりもメンバーとか運営の人のほうがあったと思いますけど、長月が抜けることによって『サバイブ』を、僕は特に松本ももなが頑張ったなと思ってて。長月がいなくなってシューロケを小澤愛実とふたりでやっていくんだという、より強い覚悟で臨んでるんじゃないかなって。『ラスアイサバイブ』って一人ひとりが自分なりのなにかを背負いながら戦ってるのが見えたんで、すごいよかったと思います。
吉田豪 阿部菜々実さんの責任感とか。
高倉陵 そう、阿部の責任感。
久保孝真 阿部のすごいのは、対戦相手じゃなくて、なにか違うものと戦ってるんですよね。
高倉陵 全体を引っ張っていくって感じで。
吉田豪 すべてに結果を出さなきゃいけないというセンターのプレッシャーと戦い続けて。
高倉陵 いや、すごかった。
久保孝真 みんないろんなものを背負ってやってるんだなと思いましたね。
吉田豪 それが、かつてラストアイドルを見ていた人にも届いてなくて。長月さんがボクのSHOWROOMの番組に出たときに言ってたのが、「豪さんと揉めてたときに応援してくれてた人たちはどこに行ったんだろう、あのとき怒ってた人たちは」って(笑)。
久保孝真 やっぱり「火事だ!」ってなったら来る人がいるんでしょうね。
高倉陵 活動終了が決まったあとの長月のツイートで、「ヒールを演じてて悪い感じに映ってたかもしれないんですが、そのときはごめんなさい。まだ若かったから運営側の言葉を鵜呑みにしてました」みたいに書いてて。
吉田豪 ホントにプロ意識がすごくあって、ボクとの抗争みたいなのもちゃんとやってくれてましたもんね。顔をキチンと作って、目が合ったら睨むみたいな仕事をやってくれてて。
高倉陵 プロだなあ……。
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