乃木坂46齋藤飛鳥「今でも『これ、日奈子に話したいなぁ』ってことがたまにある 今後もきっとそういう感じの距離感なのかな」
――その頃と今とでは、お互いの印象って変わりました?
齋藤飛鳥 うん、だいぶ変わりましたね。まぁ最初が、ペラペラなんだろうなって入り方で(笑)、そこからはだいぶ良い方向に変わったというか。今は日奈子のブログの文章だったり、連絡を取ってるときの言葉にはちゃんと深みがあるし、だいぶ良い印象になりました(笑)。
北野日奈子 ふふふ。私も飛鳥ちゃんに対する印象は変わったかなぁ。その頃は聞き上手な先輩というか、この人ならなんでも話せちゃいそうだなっていう雰囲気の先輩で。歩み寄ってくれてる感がすごくあった。のちに知ったんですけど、スタッフさんから「あの頃の北野は、ひとりで戦いすぎていて、他の先輩が心配してた。『あの子、大丈夫かな?』ってよく話題に上がってたから、今は仲良くなってよかった」みたいなことを言われたんです。だからそういうのもあって、先輩たちの中で「あの子、大丈夫なの?」って話題があった中で、たぶん飛鳥ちゃんは私と一緒にいてあげようと思ってくれたのか、いつも横にいてくれてた。相づちが絶妙で、話しやすい相づちをしてくれるんです。
齋藤飛鳥 そうかなぁ。まぁもともと、話すよりは人の話を聞くことのほうが好きだったしね。
北野日奈子 その頃、地方に行くとホテルの部屋割りも先輩と2期生で組まれることがあると、飛鳥ちゃんと同じ部屋割りになることがあって。その日の夜に夜通しずっと喋ってたこともあったなあ。
齋藤飛鳥 あったね。懐かしい……。
北野日奈子 今まで仕事現場でしか会わなかったから、あんまりよく話せなかったけど、一緒の部屋になったらプライベートの話もして、そこでもっと距離が縮まって。そこでお互いのことを、今のことだけじゃなくて過去のことも知ったり、「私たちって乃木坂のなんだろうね?」って話をして仲良くなって、それからはもう急速にというか、携帯カバーもお揃いにしたりして(笑)。ただの先輩じゃなくなった感じはある。
――先ほど「ちゃんと暗い部分もあることがわかった」と言ってましたが、そこで北野さんの暗い部分もよりわかったと?
齋藤飛鳥 暗い部分というか……日奈子には家族とすごく仲が良いイメージが昔からあって、愛だけを受けてすくすく育った子なのかな、そういう子とあんまり仲良くなれないかもな、と思っていたんです。でも、ホテルで一緒の部屋になったときに日奈子の過去の話だったり家族の話だったり、結構深い話をしてくれて、そこに共感するものあって。私、あまり人の過去の話で泣くことってないんですけど、日奈子の話を聞いてすごく泣いたんですよ。それからは私はこの子のことが好きなんだなと実感して、関わるようになりました。