乃木坂46秋元真夏「飛鳥が泣いているのを見て『ウザい』と思われてもいいから近くにいてあげたいと思った」
――お互いに見守りあってるような関係性とも言えますね。
秋元真夏 いつも一緒にいるわけではないんですけど……なんというか……見えない糸で結ばれているというか(笑)。
齋藤飛鳥 …………(無言で秋元に冷ややかな視線を向ける)。
――ちょっと踏み込みすぎたようですね(笑)。
秋元真夏 まあ、あくまで気持ち的にはということで(笑)。
――さっき齋藤さんは秋元さんを評して「あくまで秋元真夏でいようとしている」と話していましたが、秋元さん自身も「基本バリアを張るひと」であることは自覚しているわけじゃないですか。齋藤さんは秋元さんに接していてバリアの存在を感じますか?
齋藤飛鳥 感じますね。
秋元真夏 えっ、そうなの? 出してないつもりなんだけど。
齋藤飛鳥 いやいや、出てる出てる。
秋元真夏 あ、ホントに?
齋藤飛鳥 うーん、バリアっていうとなんか言い方がアレなんだけど……「アイドル」ということなんですかね。真夏は楽しい姿だけを見せようとしてくれるから。健気でかわいいなって思ってます。
秋元真夏 フフフフフ。
齋藤飛鳥 いや、私もできることならそうしたいぐらいなので。真夏が我慢できなくて泣いちゃう姿はよく見るけど、でも泣いていてもなにがあったかは絶対に言わないし、みんなが駆け寄っても「大丈夫」としか言わないから……「大丈夫じゃねーだろ!」っていつも思うんですけど。
――秋元さんはなぜ「バリアを張る」のでしょう?
秋元真夏 完全に過去のトラウマからきていると思うんですけど……ちょっと暗い話になっちゃいますけど、小3のときにいじめられていて、周りのひとを疑うようになってしまったんですよ。それからずっとですね。そのときに相談した先生も信用できなくて、大人も同世代もみんな疑うところから始まったから、ひとを信用するのにすごく時間がかかってしまって。だからとりあえずはバリアを張って、徐々に信用できるところを探していくのがいいのかなって。そういう結論に行き着いたんです。ただ、その癖が本当に直らないんですよ。大人になれば直ると思っていたんですけど、そう簡単にはいかなくて。それでも、この年齢になってくるとそういう自分をだんだん認められるようになってきて。昔は友達がたくさんいないとダメだって思っていたんですけど、いまは本当に信頼できるひとがひとりかふたりいれば十分ぐらいの気持ちになりました。バリアを張りつつも、大丈夫なところを探していくって感じですかね。
――そういえば、神宮公演が始まる前のブログで小3のときに形成された人生観について書いていましたね。「人生のなかで、大変なときやつらいっていう感情を抱く瞬間は多々あるけど、何年も経ったあとにその当時を振り返ったらきっとすごい一瞬に感じるだろうから、その一瞬を踏ん張って少しくらい無理してがんばってみよう」と。
秋元真夏 私はブログを自分に言い聞かせるために使うことも多くて。どこかに文章で書いて発散しているというか、そうするのがいちばん気持ち的にすっきりできるんですよね。あまり重い感じではなく、さらっと書いてみることが多いです。