乃木坂46久保史緒里「最近気づいたんです やましーの存在が特別であることに」
本当の自分
――じつは似ているのかもしれないですが、パッと見の印象は全然違いますよね。やっぱり、山下さんはギラギラした「太陽」のような人に見えます。
山下美月 けっこう誤解されます。顔の印象もあると思うんですけど、しゃべり方とかいろいろ含めて「プライドが高そう」とか「性格がきつそう」とか、どちらかと言えばヒール役のように思われることが多くて。本当は、正統派っぽくいきたかったんですけど……。
久保史緒里 いや、いけてるよ。
山下美月 なんか……変人みたいな。
久保史緒里 ふふふふ。
山下美月 自分が思っていたキャラと違ってきちゃいました。
久保史緒里 『プリンシパル』の自己PRでいろいろやりすぎたせい?
山下美月 たぶんそう……。
――サンシャイン池崎さんのマネでハイテンション自己紹介をしたりしてましたね。
山下美月 でも、中身は普通の女子高生なんですよ。
久保史緒里 それは本当に思う!
山下美月 メンバーにも「外ではアイドルアイドルしてるけど、楽屋ではめっちゃJK」って言われて。
――さきほど山下さんが言っていた「アイドルとして活動する時は、違う人間になっている」からですか?
山下美月 部屋にいる時の私、友だちやメンバーと一緒にいる時の私、ステージに立っている時の私、その3つのキャラが存在するんです。部屋ではずっと下を向いて落ち込んでいて、楽屋ではギャグを言ったりワイワイ騒いでいて、ステージではアイドルとして振る舞っていて。でも、どれが本当の自分とかじゃなくて、どれも自分なんです。理想のアイドルになりたい自分がいるので、その使い分けは絶対にしたいと思っています。
久保史緒里 やましーは「アイドルはこうあるべき」っていうのがあるから、自然と切り替えができるんですよ。そこがプロだなって思います。
山下美月 楽屋だとやばいよね?
久保史緒里 やばい(笑)。
山下美月 モアイ像みたいな顔してます(笑)。あと、レッスン中の顔も……。
久保史緒里 真顔で『裸足でSummer』踊るんですよ(笑)。真顔で踊っているので、鏡越しに目が合うと怖い!
山下美月 「ガン飛ばしてる」ってめっちゃ言われて。
久保史緒里 あははは。
――でも、10代の女の子がヒール役のイメージを持たれる、って耐えられないほどつらくないですか?
山下美月 最初は「なんでそんなふうに思われちゃうんだろう?」とか「どこを直せば本当の自分をファンの方にわかってもらえるんだろう?」って悩んだりもしました。でも、そういうイメージを持たれるのを悪いことだと捉えずに、それも自分のキャラにしちゃえばいいんじゃないか、って最近思うようになってきて。見た目は怖そうに見えても、しゃべったら案外そうでもなかった、というのを自分の長所にしちゃえばいいんじゃないか、って。